悪玉コレステロールLDLって聞いて動物性の油を思い浮かべる人が多いのでないでしょうか?
コレステロールはアセチルCoAでできています。
◇アセチルCoAの原材料◇
・糖質(グルコース)インスリンが細胞にグルコースを取り込ませる
・脂質(脂肪酸)飽和脂肪酸:動物性の油、トランス脂肪酸:ショートニング・スナック菓子、
植物油にはコレステロールはないが取り過ぎで体内合成される。小腸で脂肪酸になりカイロミクロンという非常に小さい粒の油の元がリンパ管に入り静脈から血液に流れ肝臓でコレステロールに合成される。(日本民族は植物油1日/2g摂取でOK)
・タンパク質(アミノ酸)
上記の取りすぎでコレステロールが上がります。
◇コレステロールを下げるには?◇
・ゆっくり噛むことで唾液のリパーゼが油を分解してくれます。
・海藻類の水溶性食物繊維を取る。
コレステロールは肝臓で胆汁酸に変え小腸で分泌し脂肪の消化を助けた後、再吸収され肝臓に戻るのですが、しかし水溶性食物繊維は胆汁酸を吸着し再吸収せずに便に出します。結果、肝臓で足りない胆汁酸を補うため血中コレステロールを使います。
・HDL善玉を増やす(下記詳細)
◇コレステロールの働き◇
・LDL:細胞膜、ホルモンを作り、胆汁酸の原材料になります。LDLが高いと動脈硬化・心血管疾患・心筋梗塞・脳卒中・脳梗塞・くも膜下出血・脂質異常症
LDLが低いとホルモンが作れない、免疫が下がる・神経障害
LDL基準値:60~119が好ましい
・HDL:血管の壁に溜まった余分なコレステロールを回収し肝臓に戻して分解し排出させるので善玉って呼ばれています。
HDL基準値:男性40~女性50~が好ましい
HDLを増やすには:有酸素運動(歩く)・青魚(ざば・イワシ・サンマ・アジ・マグロ)を食べる。
・中性脂肪:体にとって重要なエネルギー源。食べた脂質や糖質が余ると中性脂肪として蓄えられ、沢山あると血がどろどろに
中性脂肪基準値:30~149
◇最後にコレステロール高い方◇
イクラ・ウナギ・えび・カニ・バター・白子・卵巣・卵黄4個などを毎日取るのは控え、糖質のGI値に気を付け、過剰にたんぱく質を取るのは避けましょう。反対に青魚や海藻などの水溶性食物繊維を多く取り、ゆっくり噛むことで唾液のリパーゼで油を分解し、生活の中でよく歩きましょう。また、スタチンなどを服用されている方は、マクロファージがプラークを食べる能力を落とすので食生活の改善を勧めます。
