今年は暖冬らしい。短い冬休みが始まろうとしている。冬休みの宿題は夏休み程多くなく、最終日にやっても間に合うくらいのものであった。
学校では仲良し6人組でクリスマスの予定を立てていた。家でお菓子を食べながらゲームをして、つまりパーティをする予定。みんなの予定を擦り合わせてクリスマス当日ではなく、27日にすることに決まった。
「アイカは冬休み、何か予定あるの?」
親友のコトミは鞄に教科書を片付けながら聞いた。私はうーんと唸りながら、唇を窄めた。
「そうだなぁ、家族で旅行とか?どこか行きたいなぁ。でも、何も予定ないかもしれない」
机に突っ伏しながら言う私。コトミは「まぁ、何か出来たら良いよね」と笑った。
人見知りで、なおかつ自分が他の人より若いと理解しているからこそ、人がいっぱい居る場所には近寄りにくい。みんなと仲良くお話ししたいし、慣れたら沢山お話し出来て嬉しい。
自室の窓辺には黒猫の人形が置いてある。赤いリボンと月のチャームが付いていて可愛い黒猫。学習机に教科書とケータイを置いて、椅子に座った。
「冬休み何しようかなぁ」
ケータイぽちぽち触りながら呟く。ゲームをしたいとか、テレビを観ようとかも別になぁって。自分じゃない自分で、何か出来たら楽しいのかなって。窓辺の黒猫を見つめる。外はもう暗くて、街灯のオレンジの灯りがぼんやりと月みたいに見える。唐突にケータイが震えた。コトミからのメッセージ。
『楽しそうなアプリ見つけたんだけど、一緒にしない?』
黒猫の耳がゆっくり動く。髪の毛はストレートロング、青色のキラキラの瞳。白い肌とピンク色に染まったほっぺた。私のアバターは可愛い。少しだけ躊躇しながらアプリを開いた。
〆
(テーマ:猫・月・女の子、ありがとうございました😊)