前立腺がん | 続 ききっちが行く!

前立腺がん

主人が11月21日に前立腺癌の手術を受け、一昨日退院しました。経過は順調です。


9月に定年退職を迎えるにあたり、7月に色々な検査をしたところ、血液検査でPSA(前立腺癌の腫瘍マーカー)が高値となりました。その後の生検で8カ所のうち2カ所に悪性の癌が見つかりました。骨シンチグラムやMRIでは転移は無いとの事で少し安心。前立腺癌は進行が遅いし、昔は血液検査がなかったので主人の年ではわからなかったようです。自覚症状も全く無く早期発見でした。ステージはⅡ 
ホルモン療法、放射線療法、手術、それぞれのメリットデメリットを主治医から聞き、手術に踏み切る事にしました。

私は今年に入ってからずっと精神的に不安定だった。娘が精神的に落ちて働けなくなり経済破綻。ガスや電気、水道を止められる度に「お金貸して」と頼って来た。お金が無くて払えずに無保険の時期に車をぶつけた事もある。貸した額は百万円近くで、私がボロボロになりながら働いて得たお金が消えて行った。そんな中、主人の癌が見つかり、モヤモヤしている時期に直次郎が虹の橋を渡った。
息子の先生からは「前立腺癌は癌のうちに入らないよ」とは言われたけど、やっぱり色んな事が不安だった。今まで主人に頼り切って来たけど、私がしっかりしなきゃいけないとの思いもあった。特に手術後は尿漏れや勃起不全という合併症があるため妻としての精神的支えが必要と感じていた。男性機能を失うという事は男として自信を失う事なんだろうと。

無事に終わったから今はホッと一安心だけど・・・
手術の翌日病院から着信があった時は何かあったのかとドキッとした。
恐る恐る電話すると、
「ICUから一般病棟に移りましたので、今度お見舞いに来る時は前の病室に来て下さい」
看護師さんの明るい声。

本当に心配したんだから〜〜〜(T ^ T)

それに私は主人が弱っている姿を見るのは苦手。それぐらいなら自分の方がいいと思ってしまう。
主人は子供の頃以来50年ぶりの入院で初めての手術。

手術後の先生からの説明。
第一声が、
「身体が大きいので手こずりましたけど、無事終わりましたから」
「身体が大きいから前立腺も大きかったです」
全ての説明が「身体が大きいから・・・」で始まったという(笑)

術後の経過はずっと順調で2週間の入院予定でしたが、私の休みの日に合わせてもらい16日間で退院となりました。
退院の日、
「運転頼むね」
と言われたのに、つい癖で助手席に座ってしまい、そのまま主人が運転。銀行や買い物あちこち用事を済ませて帰って来ました。
少しは労われよと自己ツッコミ入れておきますね(笑)

主人のいない16日間はとても長く感じました。主人がいないと睡眠導入剤を飲んでも眠れなくて、1日2〜3時間の睡眠で仕事に行くという状態でした。このままじゃダメになる〜と思ったら膀胱炎ぶり返し。
そんな日々を乗り越えての今です。

隣にグーグーがいて、足元にこむぎが。ベッドでゴロゴロしながらブログ書いています。これで直次郎がいたら最高なんだけどね。

主人は退院した翌日から私の送り迎えをし、今日はお風呂も洗ってくれたw
元気にしています。
健康のありがたさをひしひしと感じるこの頃です。