主婦が臨床心理士になるには? -4ページ目

4つの欲求

心理学者アブラハム・マズロー:Abraham Harold Maslowによると、人間には自己実現欲求の以前に、もともと保持している4つの欲求というものがあると言っています。

4つの欲求の最初にあげられるのは「生理的欲求」です。
生きていく為に必要な欲求です。

それが満たされると、次に「安全の欲求」というものを満たそうとします。
これも生きていく為に必要な欲求です。

次は「愛と所属の欲求」です。

人は愛し、愛されることを欲します。

親に愛され、他人に愛され、異性に愛され、そして愛することを望みます。そしてその親や相手へ所属することを望みます。子孫を残すという本能によるところでもありますが、しかしこれが多くの人の人生の流れともなっています。

そして4番目の欲求が「承認と尊敬の欲求」です。

上位の欲求になるほど、現実おいては個人差が出てくるところかもしれません。愛されること、所属、承認、尊敬は生きていく為に、生理的欲求ほど必須ではないですから。


この4つの欲求が満たされると、人は自分自身をより成長させようという自己実現欲求によって行動することになるとマズローは言っています。

心理のお仕事って

心理で仕事がしたいと願う方達の中でも色々な方がいらっしゃると思います。


自身が不登校やいじめなど、困難な経験を持ち、その経験から、同じ様な悩みを持つ方達の一助となることを願う方。

自身の経験で遭遇したケース(友人など)がきっかけとなって心理学に興味を持ち勉強した方。

自身には特別な経験は持たないけれど、知的関心として学んだ方。

社会人経験を経た中で心理学に関心を持ち、学び直し、仕事に生かすことを考える方。

などなど、モチベーションは様々です。


どの様なきっかけで心理学に興味を持つかは色々かと思います。



心理のお仕事は、肉体労働よりも、知的労働にかなり偏っているのではないかと感じています。

感じ、考え、考え~ということを繰り返し、練っていく様な作業を続けていく、しんどいお仕事ともいえます。

なので、そういった作業に興味探究心を持ち続けられることがモチベーションの持続につながるのではないかと思います。

心理学が好きで、学ぶことが楽しくなければ、辛いお仕事にもなり得ると、私は感じるこの頃です。

境界性人格障害(BPD)について

境界性人格障害(Borderline Personality Disorder:以下BPDと略)の方達は、周囲の人達を自分のペースに巻き込み、困惑させることがしばしばです。

というか頻繁です。

BPDの方達は、不満の訴えや感情の暴発が頻繁で、周囲に対して攻撃的であったり、投げやりな態度をとることが多いのが特徴です。

そして、その頻繁な不適応行動に巻き込まれ、懊悩し疲弊する第一人者は母親です。

母親に対し、甘えや依存を持ちつつ、ことあるごとに自身の不満・不平を激しくぶつける対象ともします。

幼児期、母親が離れれば追い、泣き、抱きつけばおさまり、そしてまた不満をぶつけといったことは誰にもあることかと思います。

が、BPDの方達は、その様な様相が身体が成長してもそのまま続きます。

実際、精神科への通院に至るケースも多いのですが、BPDの方達の訴え、その母親の訴えは永遠に続くかと思われそうな困難の日々を語っています。

彼らの機嫌は豹変し、周囲は翻弄されます。

母親はBPDの子ども達への対応に苦慮します。

幼い時の泣き叫び、成長してからの感情暴発や不適応行動に対してしばしば屈服して要求通りにしたり、逆に無視といった対応を保護者が行うことは、彼らの状況の悪化を招きます。

泣き叫ぶことによって要求が果たされることを学び、無視によって激しい恨みを持つことを繰り返し学習してしまいます。

彼ら(BPD)とは適度な距離間をもつことが大切です。

意識的な関係・距離の持ち方をしていく必要があります。

そして、近年では遺伝的敵影響と環境要因の両方に起因するということが言われています。

共感について

「共感」は難しいです。

自分では共感できていた気がしても、カンファやシェアした際に、共感できていないことに気づかされてしまうことがしばしばです。

クライエントの語りと共に、一緒に迷走していたことがありました。

クライエントが何に一番困難を感じているのか、どこを訴えようとしているのかがわからずに、私もさまよっていました。

その後、クライエントが自分で、自分はこのことが気になっていたんだなと、自身で焦点化されました。

クライエントの気づきのおかげで、私も一緒にそこへ到達(到達点ではありませんが)したことを感じました。

その時私は、こんなに長い時間話しを聞いていながら、なぜ気づかなかったのだろうと自分の無力感を感じていました。

が、クライエントは、『丁寧に聞いて下さってありがとうございました』と言ってくれました。

私は一緒になって迷走していた自分を恥じてもいたのですが、少しはクライエントの気持ちに寄り添えていたのかなと思いました。

「寄り添う」という言葉も実は難しいと思います。

心理学者:カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers)によると、<共感とは、治療者が、あたかもクライエントであるかの様にクライエントが経験している心理的世界を正確に理解すること>としています。

そして、さらに主観的・情感的な理解だけではなく、客観的・知的な理解が必要であると主張しています。

前述の「迷走」は、私の混迷ではなく、クライエントの迷走を理解しようと考え、考え、想像しながら付いて行っていたんだと思います。

主観的・情感的な理解だけでは、ずれて付き添ってしまうこともあります。

「同情」「共感」が違う所以です。

「共感」とは・・・私は、感じつつも、考えて、考えて、いることだと、この頃感じています~

フロイトとユングの異同

フロイト(Sigmund Freudユング(Carl Gustav Jung)の異同についてもう少し~

最低限おさえておく大事な点は以下です。

①心的エネルギー


②無意識

③治療理論


①心的エネルギー

 フロイト・・・フロイトの理論では、人間の心的エネルギーの根本となっているのはリビドー:ラテン語の libido(性
的欲動)であるとします。
 
  ユング・・・ ユングは、性的なエネルギーはいろいろある中の一つにすぎず、より包括的なものとしました。そし
         て、いろいろなエネルギーのうちのどれが強いかによって、その人の特色が出ると主張しました。

②無意識論
 
  フロイト・・・「局所論」において、精神が「意識」「前意識」「無意識」の三層で構成されるとしました。無意識
は、 直接アクセスすることやコントロールすることのできない領域であるとしています。

  ユング・・・普遍的無意識とも呼ばれます。個人的無意識集合的無意識に分かれ、個人的無意識は、フロ
イトの概念とほぼ同じです。ユングによると、集合的無意識は人類が積み重ねてきた経験などが、
個人の精神に痕跡として蓄積されているとされました。


③治療理論

  フロイト・・・還元的、因果的
         症状を個人の生活史の中で因果論的にとらえ、治療中に生じる転移や、個人の無意識を解釈し解
         明していきます。

ユング・・・構成的、目的的
         症状を過去の出来事によって生じるものというよりも、個性化に向かう過程、自己実現へのもがきと
         とらえ、何をめざしているかという内容・イメージを徹底的に重視していきます。