Xのトレンドに時々「定時退社」って上がってくるんですよね。

開いてみると「今日こそ定時退社したい」とか「今日も定時退社無理」とか出てきて、毎日残業って世の中ではよくあることなのか⁈と思っています。

私は今の勤め先が5つ目ですが、残業って時々しかしたことがなかったので。


一つ前の勤め先は工場の事務パートだったのですが、

ちょっとした事件がありました。

現場のパートさんで毎日21時近くまで残業している

中国人2人がいたのです。

2人は毎日同じ作業をしていたのですが、ある時先輩事務パートさんが「2人の残業時間が毎月めいいっぱいなのがおかしい!!」って言い出しました。

その工場は大手企業D社の下請けでD社から毎日持ち込まれる管を叩いてピッチ修正するのが2人の仕事でした。

先輩事務員さんは「夜9時まで残業して次の日まともに働けると思う?それも毎日続けて。100%の力で働いてたら絶対無理だと思うんですよ。100×8時間の仕事を800÷12で66%の力でやってるから可能なんだと思いません?」と私に言うのです。

そう言われると確かにそうだなと。


そこから先輩の「残業減らし作戦」が始まりました。

社長夫人の事務員ではなく単なるパート事務員なのですが、正義感の強い人で、不正残業は会社の経営にマイナスだ!という感じで。

まず、着目したのはピッチ修正の仕事は日によって数も種類も違います。種類によって単価も違うので、私達事務員は単価と数でD社に請求するのですが、月によって請求額が違うのです。

単純に考えて、請求が多い月は忙しく、少ない月は忙しくないはずなのに、毎月残業時間が一緒はおかしいということになりました。

そもそも作業の適正時間を会社が把握していないことが問題なのですが、その仕事は系列の別会社から引き継いだもので、作業ができるのも系列会社から移ってきたその2人だけだったため誰も適正時間がわからなかったのです。


次に先輩が取った行動は、「2人しかできない仕事というのは問題だ!もし2人が辞めたら仕事が詰むので別の人にも覚えさせるべき」と社長を説得し、

「2人が時給割増しの残業で作業を終わらせるなら、もう1人雇って昼間の時給で残業時間を無くすべきだ」と求人を出す承認を取りました。

しつこいですが、ただのパート事務員がです。(笑)


もちろん中国人2人は大反発しましたが

先輩はハローワークに求人を出しました。

どうなったかというと、応募がなかなか無く、最終的にフィリピン人女性が1人来てくれました。

このフィリピン人のパートさんはとても真面目で日本語もできたので、現場であった事を逐一報告してもらいました。

そこでわかったのは、しょっちゅうトイレに行く、トイレに行くと15分戻ってこない、真面目に作業していると「もっとゆっくりやれ」と注意されるという事でした。


やはり66%もしくはそれ以下の働きで残業していたのです。

フィリピン人のパートさんをリーダーにして、前日にわかる翌日の作業本数に対して何時間必要かを割り出してもらい、忙しくない日はピッチ修正のグループから別の現場に数時間派遣できるまでになりました。

残業はゼロになり、中国人1人が先輩事務員に腹を立て殴りかかったため暴力を理由に辞めてもらうことになりました。一名減になりましたが問題ありませんでした。


この会社では私がそれまで見たことや経験したことのないドラマの中の出来事のようなことがいくつもありましたが、人生経験にはなりました。

今の会社で少々理不尽なことやトラブルがあっても平気になりました。


ピッチ作業の一連の件で、あれはわざとだったけれど長時間労働が続くと生産性や作業効率は悪くなる。

物事には適正時間がある。

どこにどれだけ時間を割くのか労力をかけるのか、優先順位などを意識するようになりました。




長々と書きましたが何が言いたいかって

共テ模試を12時間ぶっ続けでやるのは

適正時間じゃないと思うえー

100%で12時間は無理だって。