東京駅からイベント会場までのルートは娘が調べてくれていたので、私はついていくだけ。らくちん。

ところが、乗り換え駅でコインロッカーにスーツケースを預けるつもりが預けられるロッカーが見つからずウロウロ。

そうこうしているうちに弟から「もう着いていますか?」とLINEが。

もうスーツケースを持ったまま行こうという私とそれは嫌だという娘で喧嘩になりそうでしたが、スーツケースは弟が預かってくれることになりました。


会場はすごい人で大盛況。

2万人の集客は入場料だけで億を超えてるし物販も合わせたらこの日だけでもかなりの金額が動いたのがわかります。

東京に出て行った時はこんな催しを開くような人になるなんて想像もしていなかったけれど、

大きな仕事をするたびに呼んでくれるのは

授業参観のようで面白いです。

小さい子どもがお母さんに「こんなことできるようになったよ。見て見て」と言っているように思えてしまうのです。本人はそんなつもりないかもしれないけど。

今回も帰ってから「今日どうだった?」と聞かれて、

どういう答えを求めてるんだろうって一瞬でいろんなことを考えちゃった。(親が子どもの機嫌を損ねない返事を考えるやつ)


イベントが終わると関係者の人が迎えに来てくれて

スーツケースも運んでくれて呼んでいたタクシーのところまで連れていってくれました。

5人ぐらいの見送りの人がついてきて

タクシーが会場から出て行くまで90度ぐらいの角度のお辞儀で見送られました。

私達親子は偉くもなんでもないんだけど、偉くなるってこういうことなんだねぇと娘と二人で驚くことばかりでした。


父が定年後に勤めた会社で偉くなっていった時も

周りが私たちに接する態度が変わっていったけれど、

偉くなっても収入が上がっても父の生活は変わらずで父のことをすごいと思ったのですが、父の周りからの扱いが変わったのはおじいちゃんになってから。


弟の場合は30代で役員になって自分より上がどんどんいなくなり、社内外の人の対応があの見送りの光景のようになるって大変なことだ。

今回のイベントはイベント自体も非日常の時間だったけれど、それ以外に経験したこと目にしたものが私達には非日常体験でした。

まだ40代前半の弟はこれからどんな人になるんだろう。

できれば偉くなっても稼ぎが上がっても彼自身は変わらないでいて欲しい。

それって言うのは簡単だけど、その状況の中で過ごしていると忘れがちで自分が変わってしまっていることにも気づけないかもしれない。

私達にとっての非日常の世界が彼の日常だから。