とりあえず、1ヶ月後、復帰予定ということに決まった。
もっと自分に合った仕事を探した方がいいのかと考えたこともあった。
でも、努力でもっとどうにかできた部分もあったと思う。
それに、いずれ将来違う仕事をすることになるとしても、
今のところで結果がどうであっても、できることをやりきらないと、万策尽きるまで、もしくは引導を渡されるまでやりきらないと、乗り越えないと、次のところでも絶対同じことを繰り返す。
世紀末リーダー伝たけし!というギャグバトル漫画が昔あって、たけしのライバルのゴン蔵というキャラクターに幼稚園児の弟子ができる話がある。
その子は幼稚園でイジメを受けるたびに幼稚園を変わるが、どこの幼稚園でもイジメられるため、ゴン蔵に弟子入りしたのだ。
しかもイジメっ子には中学生のバックがいた。
クライマックスで、また幼稚園変わることになったからもう師匠(ゴン蔵)にお別れしないといけないと告げる。
そんな弟子に、ゴン蔵は言い放つ。
「お前、また逃げるのか!」
弟子は反抗する。
「逃げなんかじゃないよ!」
ゴン蔵は続ける。
「いいか。今のイジメっ子にはお前が勝たないと、お前は次の幼稚園でも確実にイジメられる。
中学生のバックが出てきたら俺がやるから、次の幼稚園に行くまでに、イジメっ子にはお前が勝つんだ!」
この話を思い出したとき、思った。
そうだ。今の会社で、自分の合わない上司とも立ち向かって、何か会社に貢献して、小さなことでもいいから何かしら成し遂げないと、俺はおそらくどこの会社に行ってもまた同じことを繰り返す。
上司に激詰される原因を作ったのは、自分の努力不足。
そしてメンタルが折れる原因を自分で作った結果、休職ということになり、当時の支店のメンバー。自分が抜けた後、単純に人数の頭数的にかなりご迷惑をお掛けしてしまった。
人事部の方々。俺の復帰後の配置について色々考えていただいていると思う。
そして、現在会社と俺の間に立って色々と動いて下さっている会社の保健師さん。
きっと俺と人事部さんとの板挟みでかなりご負担をおかけしていると思う。
色んな人にご負担とご迷惑をおかけしてしまう結果になってしまった。
努力を怠ること、心が弱いことがどれだけの人の労力を奪うことになり、どれだけの人に負担をかけることになるのか、今回のことでとても痛感した。
どんな部署が俺にとって1番再発の可能性が低いか、保健師さんも他の方の案件もあって忙しい中、一緒に一生懸命考えてくださっている。
これまで何度も辞めかけては何度もチャンスをもらってきた。
本気で今回はラストチャンスだと思う。
次に心が折れるようなことがあれば、また同じことになれば、もう今度こそ俺の人生は終わりだと思う。
多分、年齢的にも、今の会社を去ることになった場合、スキル的にも次の仕事が見つかる可能性は低い。
その場合、俺に残された道は、
実家に戻り、親の年金を食い潰して生きていく。
生活保護を受給。(実家に帰るという選択肢があるため難しいかもしれないが)
ADHDの正式な診断書をもらい、手帳をもらい、障害者として障害年金を受給して生きる
しかない。
五体満足、ADHDグレーというだけで、基本的に健康体、健康的には働けるにも関わらず、世の中に何の貢献もせず親の年金や国からの補助を受けてただ単に生きる道しか残されないぐらいなら、俺はもう「生きない」ことを選ぶ。
そんなの何のために生きてるのかわからんから。
そこまでして生きたくない。
仕事も、周りのみんなみたいに自分の家庭を築くことも、俺にとっては果てしない夢だけど、まだ諦めたくない。
次ポシャッたら、もうそれも叶わなくなる。俺の人生はもう無い。
もう背水の陣の覚悟で、これから生きていく。