8/6からブログを始めて約4か月が経過した。
「トンデモ論」の解説も書き切ったので、今日でだいたい終了である。
このブログの中でアクセスが多かったのを3つ挙げると、以下であった。
・法的根拠@法令順守
・不正、偽装の見分け方@法令順守
・消防署が未実施でよいと認めている@トンデモ論
消火器の技術的な話より、「法令違反」や「不正、偽装」に関心が高いという結果になった。
法令順守と安全は時代のニーズである。
今どき「費用は払わない、未実施項目に〇を付けろ」なんて要求する設備の管理担当者がいる?
法定点検はどの業者に依頼しても内容が同じになるはずなので、価格競争になる。
業者が競争に勝つために、客のニーズを置き去りにして不正、偽装をしているように見える。
その部分ではトヨタ系販売店の不正車検と同じ背景を感じるが、法定点検資格者が不正、偽装を「トンデモ論」で正当化するというのはカオス過ぎる。
【資料】トヨタおよびレクサス販売店における指定整備違反を受けた全4,852拠点総点検の結果と今後の再発防止への取り組みのご報告
「トンデモ論」は悪く言うと「三方ヨシ」である。
・儲からない仕事は早く終わらせて帰りたい点検業者
・少しでも経費を削減したいブラック経営者(安全よりカネ)
・面倒な取締りをしたくない消防職員(人手がない?)
時代遅れの悪のトライアングル(笑)。
消防署にしてみれば未実施を指導をして報告書が未提出になるより、ウソでも〇で提出率が上がった方が見た目がよい。
「トンデモ論」は悪質な点検業者が一般市民をダマすために創作したものにしか見えない。
そんな都合のよい「トンデモ論」は今後も生き続けるかもしれないが、一般市民を巻き込んでもよいという道理はないし、望んでいない。
この件に関してリアルに気にしているのは、状況が悪いところである。
・いる人数に対して消火活動に参加できる大人が少ないところ、訓練していないところ
・屋根があっても壁がない場所に消火器を裸で床置き、設置状況が悪いところ
・毎日、火を使うところ
以上を考慮すると、『不正、偽装の見分け方@法令順守』で登場したような、廊下、階段に設置されているマンション、アパートのようなところが危うく感じる。
居住者は法定点検が実施されているから確実に使用可能と思っているが、その実、法定点検は一部未実施であり、外観点検のみで10年設置というような「ずさんな管理」が平然と行われている。
「何か様子がおかしい」と感じた人が、判断材料とするための事実と意見をこのブログに残しておいた。
このあたりで十分と思われるので、一旦終了である。
点検業者が「トンデモ論」を説明し始めたら、「それ、機械技術者のブログでトンデモ論だってネタにされてますよ(笑)」と伝えて頂けたら幸いである。
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