3Dプリンタと二次創作の著作権の行方 | キカイダーマンのブログ

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キカイダーREBOOTの上映に便乗して呼ばれてないのに大復活!

ボクはその昔、
動画投稿+SNSサイトという
当時では画期的なシステムの開発に
携わったことがある。

その時に
アップロードされた画像や動画は
誰のものにしておくのかという
超絶にやっかいな問題を抱えた。

当時はまだサーバーも貧弱で
単純なコストの高さが原因で
容量なんかもかなり限られていた。

それで画像をアップする際、
サーバー側で画像を圧縮するのだ。

これが問題のひとつで、
勝手に変換をかけるときに
この画像なり動画は誰のもので
誰の許諾を得てアップするのか、
そして圧縮するのか、
かなりの問題だったのである。

当時は
ネットでの著作権、肖像権への
業界の厳しい意識は
MAXだったのではなかろうか。

いつ何どき指されるかもしれぬという
非常にナーバスな状態だった。

とにかく二次使用に関しても
けっこーシビアに捉えていて、
どの方面にも慎重だった。

宣伝になってるからとか
親告罪だからとか
悠長ではなかった。

最近は取り締まりも厳しく
あまり派手には撒けないが、
それでも現状の緩さには驚く。

これは言い出したらキリがないという
ユーザーの人海戦術に屈した形なだけである。

そんな中で
3Dプリンターに規制がかかるらしいと。

それは他人の著作物を勝手に再現できないよう
立体物のデータベースと照合するという
極めて画期的なセキュリティの開発である。

2Dの印刷がこの手のセキュリティに
対応できないわけはない。

今やクラウドな時代で、
どこもどっかしらと繋がる必要がある。

規制というか監視というか
厳しくなっているであろうことは
容易に想像できるわけで。

一般ユーザーもそうだが、
印刷業者や製造業者が
この照合を義務付けられる日が
来ないとも限らないわけで。

ここにJASRACのような
わりと強固なチームが来ると
今の極楽のような二次創作の現場は
壊滅してしまうのではなかろうかと。

グレーが一転して
暗黒のマーケットになる瞬間である。