同人ゴロが東方に目を付けた理由 | キカイダーマンのブログ

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作者を明記すれば
誰でも二次創作可能である。
ただし一般流通や商業販売は不可。

こんな感じの内容。
これが最大の理由。

許諾が承認いらずという手軽さ。
加えてこの広がりである。

文化と呼べるレベルにある、
はずなのではと思ったからだ。

この広がり規模は
世界でも珍しいと思う。

日本が世界に誇れる、
そう感じる要素だったのだ。

決してゲームやキャラに
惚れ込んだのではない。

そのシーンの成り立ちに、
かなり強烈な感銘を受けたからだけである。

ファン活動がここまで広がるには
何が必要だったか知りたかった。

何度も現場に通い
作品も手にし
色々と考察した。

そして現場の声を聴くと、
みな一様に、
二次創作のモノが入り口、
そう応えるのである。

これは本当に驚いた。

アーティストや作品の広げ方で
まず第1段階の小さな輪、
これは作品や本人らに1番近い輪である。

ここから第2段階の輪と広げて、
が、
これまた広がらないのである。

噂話、口コミなど
2つ目の輪の壁はかなり高い。

しかしこの東方は
この2つ目の輪で構成されていたのだ。

かなりの人数に聞いた。
その子らの作品もかなり買った。
そしてそれらはほとんどが
原作を全く知らない二次創作からの
さらに孫たちであったのだ。

例大祭やコミケなど、
思うにそのほとんどが2つ目の輪であり、
二次創作のさらなるリサンプリングなのではと。

この世界観たるや、
そうそう存在しないのである。

この成り立ちを
世に広めたいと思ったし、
昔ながらのメジャーのやり方に
なんらかの影響を与えたかったのだ。

イイ意味で使わせてもらいたいのだが、
世界中を見回しても、
非常に珍しい、
使える存在、
だと感じたのだよ。

だから同人ゴロとして挑戦したし、
その代わりと言っちゃなんだが、
額面上は金額は付けど利益は無しとした。

しかし、この東方、
作者もだし、
できれば作品名も記載すべし、
というルールがある。

基本的にモチーフなどは
わざわざ記載の必要がない。
むしろ書かないのが普通だ。

そして厳密なアレンジやカバーではない、
となると
その記載には何の意味を持たそうとするのか、
実は正直なところ疑問がある。

ファンであるという旗印を示せ、
そういう達しなのだろうか。

これが存在を広める際に
役に立っているとするならば
大いに参考にすべき事象である。

フレーズ使用には記載するだけでOK。
なんてことが成立すれば素敵だ。

まー面白いことに
メジャー物の二次創作には
ロゴや作品名など
もとになるものの記載はご法度で。

これは著作権に形だけでも配慮したのか
なんであるかは定かでないが、
不思議な現象である。

とにかく
その存在や成り立ち、
これはビジネスモデルとしてではなく、
ファンを獲得するモデル、の参考、
にはなるのではないかと思う。

そしてこの成り立ち自体は、
やはり世界に誇れると感服しているし、
素直に素晴らしいと言いたい。

ワシは実は東方ブームの黎明期に
この仕事を誘われたのだが、
気持ち悪いという理由で断ったことがある。

それはエロゲーだと認識していたからだ。
つまり今もなおエロゲーだと解釈してる人は
少なくないと思う。

それは二次創作によるものが大きい、
というかそれに他ならないのだが、
流行った理由が
エロで儲ける、
というブラックマーケットの差し金、
でないことだけは祈りたい。

http://youtu.be/dVDwUkoBIlI

東方見聞録 vol.2 ~ラスボス009 恐れ多き神々の戯れ~ ver2