アカデミー受賞の名作「アメリカンビューティー」 | 不動産鑑定士長谷川由紀のいいネ西宮☆こだわりのある方!阪神間の不動産(賃貸・売買) 私が探します!

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㈱小林エステイトの不動産鑑定士長谷川由紀があなたの希望をしっかり聞いて、じ~っくり親身に不動産の物件探しをします!!

アカデミー主要5部門を受賞した1999年の映画。ずっと気になりながら、「中年男が娘の友人に懸想して家庭が破滅していく映画」と聞いて、「後味悪いかも・・・」と遠巻きにしていたのです。
 
後味はほろ苦いような、微妙に爽やかなような、まるでフキノトウのような?!大人の味でした。
「クリスマスキャロル」のような人生再生の物語と言えなくもない。
次第に崩壊していくんじゃなくて、むしろ、崩壊しきったところから映画は始まります。

しかも、映画の冒頭で、主人公の中年男性が一年以内に死んでしまうことが明らかにされます。

いったい誰に殺されるのか?というミステリーを縦糸に、見事なまでに噛み合ってない破綻したアメリカ白人家庭の家族間ディスコミュニケーションを横糸に、物事は進行していきます。

気持ち悪い仮面をかぶっているかのようなつかみどころのない中年親父は、リストラされ、娘の友人の美少女にムラムラと妄想。
その妻は啓蒙セミナーにはまって物質主義的。不動産業を成功させるために躍起になっている。
高校生の娘は容姿にコンプレックスがあって常にブスッとしていて、隣に越してきたヘンな同級生に盗撮されている。

主人公の親父は、娘の友人にもてたい一心で筋トレをはじめ、マリファナを買い、欲しかった高級車も買って、次第に自分の人生を主体的に生きるようになっていく。
とらえどころのなかった主人公の表情が次第に冴え、カメラのピントが合うように、主人公の内面と行動が一致したそのとき、
彼に引き金を弾いたのは誰なのか。。。

ワタシは映画を見る前にうっかりネタバレ解説を読んでしまったので、未見の皆さんにはぜひフレッシュな驚きを味わっていただきたいです(笑)。 

何気ない日常こそが最も恐怖に満ちている・・・ちょっと前のママ友地獄のドラマ「名前をなくした女神」みたいな心理サスペンスが気になる人にはハマルかも。
緊密な構成に画面から目が離せなくなる、ちょっとひねった名作だと思います

いいネ西宮

アメリカンビューティー
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