阪神大震災からもう18年が経つのですね。
地震の起こったとき、布団で寝ていたワタシは、まだ真っ暗ななか、いつまでも止まらない揺れに、「核戦争が起こった!!」と思ったものでした。
家具が倒れ、ガラスの照明に当たり、倒れた食器棚から割れた食器が散乱し、床一面にガラスのかけらが飛び散り、眼鏡が見つからないワタシは当面、歩くこともままなりませんでした。家の中を靴で歩き、余震におびえて服のまま眠る日々が続きました。
実家の近くを走る新幹線の橋脚はぐにゃりとちょうちんのように曲がり、地震が起こったときに新幹線が走っていたらと心底ぞっとしました。
今津線が復旧しておらず大阪へ出るために西宮北口まで歩き、水道やガスが復旧していないので大学の帰りに近くの銭湯に寄ったり。水が貴重なので、皿にアルミホイルを巻いて食べたり。神戸線もなかなか開通せず、代替バスに乗らないと神戸方面へは出られませんでした。
火事も起こらなかったし、同居の家族や近所の方も無事だったし、家も半壊とはいえ、なんとか建っていたので、比較的恵まれていたほうでした。それでも、震災で、甲東園駅前の市場も西宮北口駅前の市場もなくなり風景は一変し、美しいもの、積み上げてきたものが失われ、、、モノを持つことが虚しくてたまらなくなり、、、平和な時代が終わった、、、そんな気がしたのです。
しかし、西宮北口は震災前よりさらに発展し、もはや復興という言葉が使われることもなくなりました。
18年という歳月の人々の営みを思います。