２０万部のベストセラーになっているという、『なぜ、「これ」は健康にいいのか』。
電車の広告で見かけて、色々な健康法を解説した本かと思ってましたが、誤解でした。
体に起こる色々なことが、交感神経と副交感神経の仕組みから説明できる、という本でした。
交感神経と副交感神経のどちらもが同時にバランスよく働いている状態が最良なんだそうです。
早起きしてする朝の仕事の効率がいい理由は、交感神経と副交感神経の両方が働いている時間帯だから、と説明されます。
一方、朝の運動より夜の運動のほうが効率がいいとも書かれており、常識では「ん？」と思いますが、交感神経と副交感神経の仕組みからいうと、そうなのだそうです。
そんな具合に、色々な健康法や病気や有名人のエピソードについて、交感神経と副交感神経の観点から解説していきます。なんとなく体調が悪い人や、免疫の衰えを感じる人、怒りっぽい人（交感神経が強すぎる状態）などは、自分の体を見直すヒントになるかもしれません。
現役の順天堂大学医学部教授が書いていらっしゃるということで、たまに出てくる体や医者のトリビアも面白いです（腸は物理的な刺激で動き出すので手術の際にたたくと動き出すとか）。
多少、整理されていない印象はありますが、交感＆副交感神経の研究にかける熱い思いが伝わり、情報量は多いです。
ただ、もっと詳しくしりたいと思ったのは、筆者が自律神経を整えるポイントに挙げる「ゆっくり」が万人にあてはまるのかということ。私みたいなのんびりタイプがこれ以上「ゆっくり」してしまってホントに大丈夫なんだろうか？！体質や気質に合わせた解説も読んでみたいと思いました。
この本を買ってきたのはそもそも夫。早速、いつもよりたくさん水を飲んだり、夜に歩いて帰ってきたりと実践しているようです～。モノは試し、効果が出るといいネ。
いいネ西宮
小林弘幸『なぜ、これは健康にいいのか？』（サンマーク出版）