今日は春の日差しが気持ち良かったですね。

 

 

気功の修行があるていど進むと

 

人と環境というのは

 

影響しあいながら存在しているのだと

 

より深く感じますね。

 

 

 

本題ですが

 

今回は

 

「氣塾で教わる呼吸法について」

 

書かせていただきます。

 

 

氣塾では

 

ヨーガにしても

 

内丹法にしても

 

「プラーナ・ヤーマ」や

 

「吐納法」と呼ばれる

 

呼吸法を中心とした行法が

 

特色となります。

 

 

呼吸法は何種類もあるのですが

 

ここでは氣塾の呼吸法の特徴と

 

基本的な呼吸法を

 

紹介させていただきます。

 

 

 呼吸法のなりたち

 

そもそも

 

なぜ呼吸法が生まれることに

 

なったのか?

 

 

その点について

 

氣塾では次のように

 

教えてもらいます。

 

--------------------------------------------------

人の「感情、精神」が動く時

 

「呼吸」が変わるのなら、

 

「呼吸」を変える事により

 

「感情、精神」を「制御」しよう!

---------------------------------------------------

 

 

このように

 

精神を制御する道具として

 

呼吸法が生まれた経緯があるようです。

 

 

人の精神というのは

 

本当に制御が難しく

 

ストレスの多い現代人だけでなく

 

昔のひとも同じように

 

困っていたのかもしれません。

 

 

 

 常識破り:口で吐いて口で吸う

 

氣塾の呼吸法の

 

最大の特徴は

 

なんと言っても

 

口で吐いて

 

口で吸うことです。

 

 

かなり常識破りです。

 

 

お医者さんには

 

確実に

 

身体に悪いと言われそうです。

 

 

でもこれには理由があって

 

最初の段階から

 

氣を強力に発生させるには

 

鼻呼吸では弱いところがあって

 

氣を貯めるのに

 

何年もかかってしまいます。

 

 

だから

 

最初から

 

強力に氣を発生できるよう

 

口で吐いて

 

口で吸うのです。

 

 

物事には必ず段階があります。

 

 

氣塾で習う

 

最終的な呼吸法は

 

胎息です。

 

 

でも

 

最初からいきなり

 

胎息という

 

理想的な呼吸法を

 

効果が出るように

 

行うことはできない

 

みたいです。

 

 

ちなみに

 

みなまで言うまでもないのですが

 

年がら年中

 

口呼吸している訳ではなく

 

行法としての呼吸法を行う時だけなので

 

悪しからず。

 

 

 武息

 

氣塾で

 

一番最初に習う呼吸法が武息です。

 

仙道系の修行をされているかたには

 

おなじみの呼吸法かもしれません。

 

 

でも同じ武息も

 

流派によって

 

微妙に違ったりします。

 

 

氣塾での武息のやり方は

 

以下のとおりです。

 

 

------------------------------------

① 吸気

 

ラーメンをすするように

 

「スゥーーーーー」っと

 

「目一杯」空気を吸い

 

「肺」を「膨らます」

 

 

② 止息

 

膨らませた「肺」から

 

「息」が漏れない様に

 

「1秒弱」我慢する

 

 

③ 呼気

 

お腹を膨らませながら

 

「シューーーーーーーーー」っと

 

「息」をゆっくりゆっくり

 

細く長く静かに柔らかく一定に吐く

---------------------------------------

 

 

氣塾の武息は

 

このように逆腹式呼吸法です。

 

 

しかも口呼吸です。

 

 

「目一杯」というのは

 

武術の原則に

 

のっとっているそうです。

 

 

「先ず開展を求め、後に緊湊に到る」

 

 

最初は氣力をつけることと

 

正確に動作を覚えることを

 

第一の目標とします。

 

 

だんだんと精度を上げて

 

呼吸を「柔、細、長、深、均、軽」と

 

変化させていく感じです。

 

 

そしてそれを

 

頭で考えながらやるのではなく

 

感覚的にできるようになるまで

 

練習を繰り返します。

 

 

息に任せるというか

 

こう吸いたい

 

こう吐きたいというのが

 

感覚的にわかってきて

 

気持ち良さというのが

 

出てくるようになります。

 

 

二段目以降は

 

武息だけでなく

 

武火の呼吸法

 

氣塾ではふいごの呼吸と言っていますが

 

陰の氣に火をつけていきます。

 

 

武息については

 

氣塾のYouTubeチャンネルに

 

見た目インド人師匠の

 

解説動画がありますので

 

参考にしていただければと思います。

 

 

 

 調息

 

調息というのは

 

武息や武火等で発生させた氣を

 

運用するための呼吸法です。

 

 

調息により

 

氣を上げたり下げたりします。

 

 

「上げる」為の呼吸を「進陽火=しんようか」

 

「下げる」為の呼吸を「退陰符=たいいんふ」

 

と言います。

 

 

退陰符はわかりやすくて

 

「ハァーーーーーーーー」っと

 

溜息をつくような感じです。

 

 

 

他に

 

氣をトーラス上に循環させる

 

「頭頂開調息=とうちょうかいちょうそく」

 

があります。

 

これは7番チャクラが

 

少しでも開いていることが

 

前提の調息です。

 

 

体の内外に

 

ぐるぐるミキサーのように

 

氣を循環させます。

 

 

人込みに入って

 

人酔いとかしそうなときに

 

氣をぐるぐる回してしまえば

 

拡散されて気にならなくなる

 

感じがあります。

 

 

退陰符と頭頂開調息も

 

解説動画ありますので

 

そちらをご参照いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 氣と精神をリンクさせる

 

練功が進んで

 

氣がある程度密度や重みを持ってくると

 

精神と氣がリンクするようになってきます。

 

 

そうすると

 

場面に応じて

 

氣の制御により

 

気持ちを上げたり

 

逆に下げて静めたりすることが

 

可能になってきます。

 

 

氣塾で修行している人でも

 

一段目(一年目)くらいだと

 

この精神の制御は難しいです。

 

 

わたしは三段目くらいで

 

精神と氣がリンクするように

 

なってきました。

 

 

 

方法としては

 

先ほど紹介した

 

進陽火や退陰符などで

 

制御することになります。

 

 

現実の生活では

 

さまざまな場面がありますので

 

これらの呼吸法を

 

生活の中で使いこなすことが

 

かなり有効だと実感しています。

 

 

 呼吸で氣を調整する

 

呼吸法に熟達して

 

氣を十分に感じられるように

 

なってくると

 

身体を出入りする氣の流れが

 

呼吸によって調整できるようになります。

 

 

呼吸=氣ではないのですが

 

ほぼほぼリンクするような

 

感覚になります。

 

 

具体的には

 

呼吸の速度、強弱、大小、量、長短により

 

氣の流れる量、流れる速さ、状態が変わります。

 

 

 

 終わりに

 

氣塾の気功は

 

呼吸法中心の方法です。

 

 

他流派で重視する

 

意念(イメージ)を

 

ほとんど使いません。

 

 

でも

 

気功の段階が進み

 

頭に十分な氣が流れるようになると

 

自然とイメージ力が強くなります。

 

 

私は言葉中心の思考だったのですが

 

イメージも良く使えるようになりました。

 

 

そしてイメージと氣もリンクするようになります。

 

これはいつからそうなったのか分からず

 

いつのまにか

 

リンクするようになっていたという感じです。

 

 

また機会あれば

 

イメージと氣については

 

テーマとして

 

取り上げたいと思います。

 

 

 

今回は

 

氣塾の最大の特徴である

 

「呼吸法」について

 

説明させていただきました。

 

 

注意しなければならないのは

 

呼吸法もやはり

 

練習の積み重ねが第一で

 

熟達しないと

 

効力を発揮しなかったりします。

 

 

それは呼吸法に限らず

 

何を行うにしても

 

同じかもしないですね。

 

 

今回も最後までお読みいただき

ありがとうございました!!