前回は、「気を感じる」というテーマについて

 

私の実体験を書かせていただきました。

 

今回は、その実体験の中で「もがきながら」気づいた

 

気を感じるための「テクニック」「コツ」について

 

書かせていただきます。

 

 

 

 気を感じるための前提

 

まず、気を感じるためには、

 

自分自身の身体にある程度氣が満ちて

 

流れている状態でないと

 

感じることが難しいです。

 

 

気功やヨガを修行している人や

 

もともと健康体で氣が流れやすい人でない限り

 

流れが弱くちょろちょろが普通なので、

 

HSPの方やよほど繊細な感性を持った人以外は

 

感じるのは難しいでしょう。

 

 

これは、テレビなどのアンテナに例えると分かりやすいです。

 

アンテナというのは、

 

空間の電磁波を拾ってアンテナに電流が流れることで

 

電気信号に変換する仕組みですが

 

アンテナ自体が「電気が流れやすい材質・形状」じゃないと

 

電磁波を受けても電流が流れず受信することができません。

 

 

氣もこれと同じで

 

自分自身が氣が流れやすい、

 

氣が満ちた身体になっている必要があります。

 

 

そしてアンテナというのは、

 

良い送信機であれば良い受信機でもあるということです。

 

自分が送信できる範囲でしか受信もすることができないということになります。

 

これは体験上、氣でも同じであるという実感があります。

 

 

 気を感じるための「テクニック」「コツ」

 

本題の氣を感じるためのテクニック、コツについてです。

 

これは実は言語表現が難しいところですが

 

出来る限りの表現してみたいと思います。

 

 

以下に掲げる13の内容は

 

同時にやるものというよりも

 

氣の感覚が進歩せず停滞している時に

 

どれかを気づきにしてもらうのがいいです。

 

 

① 受け身的に感じること

 

まず能動的に脳を動かした状態だと氣を感じることは難しいです。

 

何かを能動的に意識・考えることによって、

 

それがノイズとなって、氣を感じづらくする原因になります。

 

だから能動的にイメージしたりするのは、

 

氣を感じたことのない段階ではおすすめできません。

 

氣を感じる進歩を阻害することになるでしょう。

 

 

受け身というのがどういうものなのか

 

分かりづらいかもしれませんが、

 

「自然発生的に生じた感覚を感じる」ということになります。

 

「植物的」に感じると表現してもいいかもしれません。

 

 

感じ方の練習としておすすめなのが

 

歩いている時に、腕や肩、背骨などの体の部位が

 

自然に揺らされている感覚を感じ取るという方法があります。

 

これは「運動感覚」を磨く訓練ですが、

 

同じ体性感覚のカテゴリーに属する

 

「皮膚感覚」だったり「深部感覚」だったり

 

氣を感じる脳部位を活性化することになります。

 

 

② 意識を一か所に集中しない

 

例えば手で気を感じる際にも

 

手だけに意識を集中しないほうがいいです。

 

身体全体を感じながらも、

 

その中で手に発生した感覚も

 

なんとなくただ感じているというのが良いです。

 

 

これは集中することで頭に気が上がってしまい

 

氣を感じづらくなるのを防ぐという意味があります。

 

 

 

③ 考えるのではなく感じる

 

これは良く言われていることですが

 

実践が難しいところがあります。

 

少しだけ分かりやすいよう、具体例を挙げてみます。

 

 

例えば、初めて会った異性に対して

 

ぱっと見、第一印象としてどう感じるか。

 

「波長があう、合わない」

 

「好きか、嫌いか」

 

これはもう理屈の世界じゃなくて感性の世界です。

 

男性はこの感覚がなかなかわからないかもしれませんが、

 

女性は言語による思考を介さず一瞬で感じ取ります。

 

考えているのではなく、感じているんです。

 

 

肌感覚ともいいます。

 

右脳的と表現してもいいかもしれません。

 

①の別表現でもあります。

 

 

 

 

 

④ 客観的に感じる

 

これも①に近いところがあります。

 

気功の練習が深まると、

 

段々と自分を客観的に感じることができるようになります。

 

少し引いた位置で自分を観察している、

 

感じているような感じです。

 

これがさらに氣を感じやすくする要因にもなります。

 

 

 

⑤ 身体をリラックスさせる

 

身体に余分な力が入っていると氣は感じづらいです。

 

特に上半身、腕や肩の余分な力を抜いて

 

リラックスする練習をするといいです。

 

 

わたしは上半身の力を抜くために

 

①の感じ方でスワイショウをやったりします。

 

 

身体だけでなく心も含めて

 

ゆったりと「くつろぐ」ことが出来るようになると

 

氣も非常に感じやすくなります。

 

 

 

⑥ 心が静まった状態になる

 

心がザワザワしている時は、氣を感じづらいです。

 

アンテナに例えると、

 

ノイズが気を感じるのを邪魔してしまう感じです。

 

 

だから氣を感じよう、感じようとする意識だったり

 

うまく呼吸しようと意識していると

 

感じづらかったりします。

 

 

呼吸もゆったりして、

 

自然と心が静まった状態で

 

希薄な意識で感じるのがいいでしょう。

 

 

この状態を気功用語で「入静」と言います。

 

 

④~⑥は、テクニックというよりは、

 

気功の練習が深まった時の

 

「状態」と言ったほうがいいかもしれません。

 

 

 

⑦ 心をひらく

 

身体的に氣の通りが悪くても

 

心が自由でオープンな状態だと感じやすいということがあります。

 

意図的に気持ちを開くようにしましょう。

 

頑な気持ちでは、

 

感じれるものも感じられなくなってしまいます。

 

 

 

⑧ 強い氣を感じる

 

ある程度強い氣を感じてしまうというのも一つの手です。

 

自分自身の氣を感じることは難しくても

 

氣を強く出せる人の氣は感じやすくわかりやすいものです。

 

ただし、いくら強くても

 

その人と共鳴できないと感じないこともあります。

 

氣のレベルやお互いの精神状況

 

相性が関係しているのかもしれません。

 

 

 

気持ちが乱れている人の氣は感じやすいです。

 

逆に静かな人の氣は、

 

自分がもっと静かになっていないと

 

捉えることが難しいです。

 

 

⑨ 気持ちよさを頼りにする

 

これも重要なポイントの一つです。

 

呼吸法をやるにしても、動功をやるにしても

 

気持ちが良くなるように呼吸する、

 

動くということが大切です。

 

 

呼吸法であれば最初目安として

 

「何秒で吸って、吐いて」

 

ということを教わりますが

 

慣れたら、そこから離れるのが良いです。

 

 

「気持ちよい」という感覚が

 

その人にとって正しくできている目安でもあります。

 

「気持ちよさ」「心地よさ」は、

 

生命の声とも言うべきもの。

 

 

この気持ちよいという感覚を繰り返し感じていくことで

 

氣にも敏感になることができます。

 

 

⑩ 違和感を感じる

 

これは⑨の逆バージョンです。

 

身体のちょっとした違和感を感じるようにしましょう。

 

身体のこわばりだったり、曲げにくさだったり。

 

こうして身体感覚に敏感になることで

 

氣への感受性も向上していくことになります。

 

 

⑪ 手で感じる

 

前回も書きましたが

 

体感を伸ばすには

 

手で各部位の氣を感じるのも重要なポイントです。

 

 

これは手がセンサーとなって感じた情報を

 

脳内で情報処理して

 

立体的に統合しているかもしれません。

 

 

⑫ 動かす

 

氣は動かすと感じやすいです。

 

人間の感覚器官というのは変化を感じとっているからです。

 

右手のひらで氣を感じるために

 

左手の指先を動かすというのをやってみましょう。

 

最初はゆっくり秒速5cmくらいで動かすのがいいです。

 

 

 

①と矛盾しているようですが

 

氣を感じるというのは

 

自転車に乗るようなものです。

 

自転車に乗る時は無意識にバランスを

 

とっていますよね。

 

それと同じで

 

動かしながら受け身的に感じるということが

 

無意識にできるようになります。

 

 

 

⑬ 繰り返し感じる

 

前回のブログでも書きましたが

 

繰り返し繰り返し同じ微細な感覚を感じることで

 

感覚が強化されていきます。

 

 

最初は非常に小さな変化であっても

 

明確に感じ取れるようになっていきます。

 

そして意識して感じるのではなく

 

無意識に反射的に感じられるようになっていきます。

 

無意識に定着するには最低でも2週間はかかると言われています。

 

けっきょく、繰り返しこそが「要」です。

 

 

 

 おわりに

 

以上を注意して練習を重ねれば

 

きっとあなたも氣を感じることができるようになるはずです。

 

そしてその最大の秘訣は「継続」して練習すること。

 

 

素質なんて関係なく、本当にそれだけです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!