最近、

「昔よりADHDの人が増えたよね」

そんな言葉を聞くことが増えました。

実際にSNSでも、

大人になってからADHDだと分かったという人をたくさん見かけます。

すると、

「昔はこんなにいなかったのに」

と思う方もいるかもしれません。

でもADHD歴51年の私くらいになると、

本当に増えたのか。

それとも見つかるようになったのか。

そこは分けて考えた方がいいように思うんですよね。

今日はそんなお話です。


まず一つ目。

昔は診断されなかったんですよね。

昔の私は、

落ち着きがない。

忘れっぽい。

変わっている。

要領が悪い。

そんなふうに見られることが多かったんです。

今のようにADHDという言葉も一般的ではありませんでした。

だから困っていても、

「努力不足」

「気合が足りない」

で終わってしまうことも多かったんですよね。

今は、

「もしかしたら脳の特性かもしれない」

という考え方が広がった。

だから昔なら見逃されていた人が、

ようやく見つかるようになったんです。


そして二つ目。

女性のADHDが見つかるようになったことです。

昔のADHDのイメージは、

授業中に立ち歩く男の子でした。

でも実際には、

ボーッとしている。

頭の中だけ忙しい。

忘れ物が多い。

頑張りすぎて後で倒れる。

そんな女性もたくさんいたんですよね。

私自身もそうですが、

外から見ると普通。

むしろ真面目。

でも内側では毎日必死。

そんな人は少なくありません。

最近になって、

大人の女性のADHDが注目されるようになり、

「私もそうだったのかもしれない」

と気づく人が増えてきたんですよね。


そして三つ目。

実はこれがかなり大きいと思うんです。

社会がADHDに厳しくなったことです。

昔は、

同じ職場。

同じ作業。

同じ人間関係。

そんな環境が多かったんですよね。

忘れっぽい人がいても、

「あの人はそういう人だから」

で済むこともありました。

でも今は、

パスワード。

アプリ。

ログインID。

会議URL。

SNS。

メール。

チャット。

覚えることも管理することも本当に多い。

さらに、

メールを返しながらチャット。

会議をしながら資料作成。

SNSも確認。

一日中マルチタスクです。

ADHDの苦手な

「注意の切り替え」

をずっと求められる社会になったんですよね。


さらに、

SNSの影響もあると思います。

昔は仕事が終われば終わりでした。

でも今は、

LINE。

SNS。

ニュース。

動画。

通知。

24時間刺激がやってきます。

スマホがADHDを作るわけではありません。

でも、

もともと注意が散りやすい人は、

特性が目立ちやすくなることはあると思うんですよね。


そしてもう一つ。

今は自己管理が求められる時代です。

スケジュール管理。

健康管理。

お金の管理。

情報管理。

全部自分でやらなければいけません。

昔は家族や地域や職場が、

自然に補ってくれていた部分もありました。

でも今は、

何でも自己責任。

ADHDの人が苦手としやすい

「実行機能」

を使う場面が圧倒的に増えたんですよね。


さらに言うと、

ADHDの強みが活きる場所も減りました。

昔は、

営業。

職人。

農業。

漁業。

自営業。

その場で判断する。

体を動かす。

変化が多い。

そんな仕事もたくさんありました。

ところが今は、

書類。

管理。

データ入力。

事務作業。

そういった仕事が増えています。

つまり、

ADHDの苦手な能力が評価されやすい社会になったんですよね。


そして私が一番大きいと思うのは、

「普通」の基準が上がったことです。

今は、

空気を読む。

即返信する。

遅刻しない。

整理整頓する。

感情を安定させる。

ミスをしない。

そんなことが当たり前のように求められます。

でも本来、

人間ってそこまで完璧ではないんですよね。


ADHD歴51年の私くらいになると、

昔のADHDが楽だったとは思わないんです。

昔にも苦しさはありました。

ただ、

昔は家族や地域や職場が、

できない部分を自然に支えてくれていた。

今は自由になった反面、

全部を自分で管理することが求められる時代になったんですよね。

だから私は、

ADHDが急に増えたというより、

昔は見つからずに苦しんでいた人たちが、

ようやく自分のことを理解できるようになった。

そして、

社会の変化によってADHDの苦手さが目立ちやすくなった。

その両方が起きているんじゃないかなと思うんです。

昔なら、

「もっと頑張れ」

で終わっていた人が、

今は

「私は怠け者だったわけじゃなかったんだ」

と知ることができる。

私はそれが、

この時代の一番大きな変化なんじゃないかなと思うんですよね。

誤解されやすい特性

 

 

その表現、ADHD・ASD当事者の間では「あるある」

として笑われることがあるんですよね。

ただ実際には少し整理して考えた方が

分かりやすいです。

 

ADHDとASDの特徴としては

以下のようなものがある。

 

ADHD

  • 忘れ物が多い

  • 遅刻しやすい

  • 話が飛ぶ

  • ミスが出やすい

だから一見すると
「不真面目」
に見られやすい。

でも、

  • 人懐っこい

  • リアクションが大きい

  • 感情表現が豊か

  • 謝るのが早い

という特徴がある人も多く、

「なんか憎めない人」

枠に入ることがあるんですよね。

 

 

 

一方でASDは、

  • ルールを守る

  • 真面目

  • 約束を守る

  • コツコツ型

が多いんだけど、

  • 表情が少ない

  • 雑談が苦手

  • 愛想笑いが苦手

  • 空気より事実を優先する

ので、

能力とは関係なく

「冷たい」
「怖い」
「何考えてるかわからない」

と誤解されやすいんですよね。

 

 

そして併発すると、

  • ADHDの忘れっぽさ

  • ADHDの抜け

  • ASDの不器用さ

  • ASDの愛想のなさ

が同時に出ることがある。

すると周囲からは、

「ミスするのに愛想もない」

という最悪の誤解を受けることが

あるんですよね。

 

 

本人は、

めちゃくちゃ頑張っている。

真面目だし反省もしている。

でも表情に出ない。

 

 

説明も苦手。

フォローも苦手。

結果として、

「反省してないように見える」

んですよね。

 

 

会社で嫌われている人の中には、

性格が悪いわけじゃなくて、

 

「困っているのに困っているように見えない人」

が結構いるんですよね。

 

 

だから、

「ポンコツの上に可愛げがない」

というより、

「能力の問題ではなく、誤解されやすさが

二重に重なっている」

 

 

と考えた方が実態に近いんじゃないかなと

思うんですよね。

 

●仕事や勉強はできるのに、なぜか家だけ片付かない

 

そんな人をたくさん見てきたんですよね。

実はこれ、
怠けているわけでも、
やる気がないわけでもないんです。

 

むしろ頭がよくて、
考える力が強い人ほど起きやすい

ことなんですよね。

 

私も昔は、

物が増えてくると
頭が真っ白になっていました。

 

どこから手を付ける?

何を捨てる?

どこに置く?

あとで使う?

思い出は?

高かったし…

 

脳内会議が一斉に始まるんですよね。

すると処理能力を超えてしまって、

結局フリーズ。

気づけば何時間も経っている。

まさに私です。

 

そこで私がやるのは、

まず
「考えない片付け」
なんですよね。

床にある物を、

箱でも袋でもいいから
全部入れる。

 

とにかく入れる。

分類しない。

判断しない。

考えない。

 

そしてその箱を
廊下や別の部屋へ移動するんです。

 

 

すると、

部屋から情報が消える。

脳のノイズが減るんですよね。

 

 

次に、

箱を一つだけ持ってきます。

中身を全部出す。

そして物を一つだけ手に取る。

 

 

ここで大事なのは、

「正しい収納場所を探そうとしないこと」

なんですよね。

 

 

昔の私は、

収納本みたいに
綺麗に片付けようとしていました。

 

 

でも続かない。

なぜなら、

私が使う場所と、
理想の収納場所が違っていたからなんです。

 

 

例えばハサミ。

リビングでよく使うのに、
文房具コーナーまで取りに行く。

 

 

爪切り。

寝る前に使うのに、
洗面所に置いてある。

 

 

メモ帳。

思いつくのはキッチンなのに、
書斎に収納している。

 

 

こういう状態って、
毎回ちょっと面倒なんですよね。

 

 

ADHDの脳は、

その「ちょっと面倒」が積み重なると、

使った物を戻さなくなるんです。

 

 

だから私は、

収納場所を決める時、

「どこに置くべきか」

ではなく、

「私は実際どこで使っているか」

を優先するようになったんですよね。

 

 

すると不思議と、

片付けが続くようになったんです。

 

 

そしてもう一つ。

収納場所は最初から
完璧に決めなくていいんですよね。

 

 

ADHDの私は、

「ここでいいかな?」

と思っても、

「もっと良い場所があるかも」

「後で困るかも」

と考え始めて止まってしまうことがありました。

 

 

でも実際は、

使ってみないと分からないんです。

 

 

だから私は、

とりあえず仮で決めます。

 

 

一旦ここ。

まずはここ。

それで生活してみる。

使いにくかったら移動する。

 

 

ハサミが遠いなら近くへ。

薬が取りづらいなら別の場所へ。

文房具が使いにくいならまた変える。

 

 

収納場所は、
一回で正解を決めるものではなく、

生活しながら微調整していくものなんですよね。

 

 

いらない物は捨てる。

迷う物は保留袋へ。

判断できない物は後回し。

これを繰り返すだけ。

 

 

 

●自分の脳にあった設計

 

 

ADHDの片付けが難しい理由は、

片付け能力が低いからではないんですよね。

散らかった部屋では、

脳が同時に大量の情報を処理しなければ

ならないからなんです。

 

 

服。本。コード。紙類。文房具。

思い出の品。未処理の書類。

 

 

それを全部見ながら、

一つひとつの住所を決める。

それだけで脳はかなり

疲れてしまうんですよね。

 

 

でも、

部屋から一度物を退避させると、

情報量が激減する。

すると不思議と、

「これはここやな」

が決めやすくなるんです。

 

 

昔の私は、

片付ける前に整理しよう

としていました。

でも今は逆。

先に物を退避させる。

先に脳を静かにする。

そのあと考える。

 

 

 

◾️まとめ

 

片付けに必要なのは
気合いや根性ではないんですよね。

 

大事なのは、

脳が考えやすい環境を先に作ってあげること。

 

そして、

自分が実際に使う動線に合わせて収納すること。

 

さらに、

収納場所は後から何度でも修正していいと知ること。

 

 

片付けられないのは能力不足ではなく、

脳が情報量に圧倒されているだけのことも多いんですよね。

 

 

ADHDが陥りやすい「最初から正解を探して止まる」

という罠に陥るのを防いでくれます。

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最近の私は

 

 

ADHD+更年期の合わせ技

起きている可能性がかなりある

体調の変化がある。

 

 

50代になって私が思うのは、

若い頃と同じように動けない自分を見て、

「怠けているのかな」

「やる気がなくなったのかな」

というこよなんですが

 

 

実際は脳と身体の燃料不足みたいな

状態なんですよね。

 

 

ADHDの脳はもともと、

やる気があるから動くのではなく、

興味・締切・危機感で動くことが多い。

そこに更年期が重なると、

 

 

女性ホルモンの変化で、

集中力。

記憶力。

気力。

睡眠の質。

全部が不安定になりやすい。

 

 

だから、

洗濯物をたたむだけなのに重い。

食器を片付けるだけなのに重い。

5分で終わると分かっているのに始められない。

 

 

始めたら終わるのに、

スタートボタンが押せない。

これ、本当にあります。

しかも睡眠がガタガタになると、

ADHDの実行機能はさらに落ちます。

 

 

すると、

家事を一つする

脳の電池が減る

スマホで回復しようとする

気づいたら時間が過ぎる

また自分を責める

というループになりやすい。

 

 

でも実際は、

サボっているというより、

脳が休憩を要求している状態かもしれません。

 

 

 

50代なら、

20代や30代と同じ基準で自分を

評価しない方が楽です。

 

 

昔なら10個できた日も、

今は3個できたら合格。

洗濯した。

ご飯作った。

お風呂入った。

それだけで十分な日もある。

 

 

 

私はADHDの人をたくさん見てきましたが、

50代以降で急に

「私、ADHDひどくなった?」

と感じる人は少なくありません。

実際は悪化したというより、

更年期で今まで気力でカバーしていた

部分が隠せなくなっただけ、

ということも多いです。

 

 

◾️まとめ

まずは、何もかも億劫になった人は

 

「やる気がない人間になった」

ではなく、

 

 

「脳の充電速度が落ちている時期なんだな」

くらいに考えてみてください。

 

 

そして今の時期は、

頑張る量を増やすより、

睡眠と休息を増やす方が先です。

 

 

人生を立て直すのは気合いではなく、

まず寝ることだと思いますよ。

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●ASDのこだわり

 


「好き嫌い」ではない

ASDの私。

 

 

昔はずっと、
自分が神経質なんだと思っていた。

 

でも今ならわかる。

これは単なる好みではなく、
脳が安心して動くための
"環境設定"だった。

 

 

例えば寝具。

私は少し重さがある布団の方が落ち着く。

ふわふわで軽すぎると、
なぜか眠れない。

 

薄すぎるタオルケットでは落ち着かない。

 

 

逆に適度な重さがあると、
身体が包まれている感じがして安心する。

 

匂いもそう。

自分の匂いは平気なのに、
他人の匂いが寝具につくと、
気になって仕方がない。

 

 

「そんなの気にしすぎ」

と言われることもあるけれど、

脳がずっと
その情報を拾い続ける。

 

 

気にならない人は、
そのうち慣れるらしい。

 

 

でも私の場合、

「あれ?」

「なんか違う」

「気になる」

「ずっと気になる」

そのループが終わらない。

 

 

だから眠れない。

ASDのこだわりって、

わがままでも、
贅沢でもなくて、

脳が安心して動くための
条件みたいなもの。

 

 

枕の高さ。布団の重さ。部屋の温度。

物の位置。いつもの順番。いつもの道。

いつもの席。

 

 

こういう細かいことが、
実は脳の安定に直結している。

だから崩れると、
思っている以上に疲れる。

 

 

周りから見ると、

「そんなこと?」なんだけど、

本人にとっては、スマホの設定を

全部勝手に変えられるくらい
落ち着かない。

 

 

 

◾️まとめ

 

ASD歴半世紀の私くらいになると、

こだわりを無理に消そうとするより、

「私はこうすると楽なんやな」

と認めてあげた方が、
ずっと生きやすくなる。

 

 

こだわりは欠点じゃない。

脳の取扱説明書なんだから

それも自分だと認めてあげたい。



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私はADHDで

 

「頭は悪くないのに、
なんでこんなことができないんだろう」

と悩んできた人を、
自分も含めてたくさん見てきました。

 

 

実は私もその一人です。

 

 

学生時代は、
勉強でそれほど困りませんでした。

生活する上でもそんなに困ることが

なかったです。

 

家の中はものが溢れていて

散らかっていたので

お家に誰かを呼ぶことは

できませんでしたけど。

 

お友達もいませんでしたから

大丈夫でした。

 

 

授業は理解できますし。

テストの点も取れますし、

だから周りからは、

「賢いね」

と言われることもありました。

 

 

でも大人になると、
だんだん苦しくなってきます。

 

 

なぜなら社会は、

理解力ではなく、

管理能力を求めるからです。

 

 

私の場合、

19で一人暮らしを

することになり

 

そこから

困ることが少しづつ

増えていきました。

 

例えば料理。

レシピは読める。

意味も分かる。

なのに気づいたら、

 

味噌汁が吹きこぼれている。

肉が焦げている。

調味料を入れ忘れている。

 

頭が悪いわけじゃない。

レシピが理解できないわけでもない。

 

ただ脳が途中で、

「あ、洗い物しなきゃ」

「あ、冷蔵庫開けよう」

「あ、そういえば…」

と寄り道してしまう。

 

 

そして元の作業を忘れる。

今何をしようとしていたんだっけ?

 

もうご飯作るのめんどくさいから

外食にしよう。

これがADHDの私の日常でした。

 

さっきまで作ったいた料理も、片付けもそのまま、

また明日やろうと思って、次の興味のあることに

没頭してしまいます。

そしてキッチンは片付けられないまま

数日間放置になります。

 

片付けも同じです。

収納の本を読めば理解できる。

整理整頓の理屈も分かる。

でも片付けを始めると、

昔のアルバムが出てくる。

 

 

読み始める。

気づく。

2時間経過。

部屋そのまま。

これもADHD。

 

 

忘れ物もそうです。

歴史の年号は覚えられる。

英単語も漢字も数式も覚えられる。

 

でも財布がない。

鍵がない。

スマホがない。

時には眼鏡をかけながら
眼鏡を探している。

 

 

もはやコントみたいですが、笑

本人は本気です。

 

社会に出て

仕事に着くとなると、
さらに苦しくなります。

 

 

 

メールを書いた。

送ったつもり。

送ってない。

 

添付します。

添付してない。

 

問題を解決した。

上司への報告を忘れた。

 

本人の中では終わっている。

でも周りから見ると、

終わっていない。

 

これが本当に多い。

そしてADHDの人は、

興味のある仕事は異常に速い。

 

 

でも興味がない仕事は、

なかなか始められない。

 

 

だから周りからは、

「やればできるのに」

と言われます。

そして次第に信用が薄れていって

会社を辞めることになります。

 

 

もう仕事を何回やめたか。

 

 

でも本人が一番思っています。

「私も自分でも信用がない」と。

 

 

一番のネックは

IQが高いADHDの苦しさは、

できないことより、

できることとできないことの

差が大きすぎることです。

 

 

得意なことは驚くほどできる。

でも日常生活になると、

急にポンコツになるんですね。

 

 

だから自分でも混乱する。

周りも混乱する。

 

 

スポーツカーのエンジンを積んでいるのに、

ナビが時々止まる。

 

ブレーキが少し遅れる。

 

ハンドルが急に違う方向を向く。

 

そんな脳だったんだと

やっと気づくことができました。

 

そして自己分析と社会でなんとか

やっていける環境を設定してます。

 

その設計は別の記事で書きますね。

 

 

◾️まとめ

 

ADHDは

できないことを責めるより、

どうやったらできるかを考える

自分を自然に動かせるような

生活にするのが正解です。

 

 

 

それがADHDの人生を楽にする
一番の近道なんだと思っています。



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●人を怒らせてしまう
 
ADHDの私。

昔はずっと不思議だったんですよね。

「なんで怒られたん?」

間違ったことを言ったつもりはない。

 

むしろ、
相手の役に立つと思って言った。

 

 

良かれと思って伝えた。

なのに、
なぜか空気が悪くなるんですよね。

 

 

ADHD歴51年の私くらいになると、

人を怒らせる原因は、
間違ったことを言ったからではなく、

 

 

正しいことを伝えるタイミングと

伝え方だった

ことが多かったと分かるんですよね。

 

 
●間違いを正したくなる

昔の私は、親しくもないのに

いきなり真顔で

「それ違いますよ」

をよく言っていたんですよね。

 

 

悪気はなかったんです。

責めたいわけでもないんですよね。

 

 

ただ、

間違いに気づいたから伝える。

役に立つと思って伝える。

感謝されると思って伝える。

 

 

そんな流れだったんです。

でも人間関係って、

正しさより先に感情があるんですよね。

 

 

相手は答えを求めているとは限らないんです。

ただ聞いてほしい。

共感してほしい。

 

 

そんな時もあるんですよね。

だから、「それ違いますよ」

よりも、「そういう考え方もありますね」

の方が伝わりやすいんです。

 

 

「それ効率悪くない?」よりも、

「もっと楽な方法があるかもしれません」

の方が受け取られやすいんですよね。

 

 

●言わなくても分かるよね問題

そしてもう一つ。

 

 

ADHDは

「察する文化が苦手」

と言われるんですけど、

 

実は逆もあるんですよね。

私自身、

「これくらい言わなくても分かるよね」

と思っていることが結構あったんです。

 

 

自分の中では当たり前。

だから説明を省略する。

でも相手は分からない。

 

 

そして、

「なんで言ってくれなかったの?」

になるんですよね。

 

 

逆に私は、

相手が言葉にしていないことは分からない。

だからお互いに「分かると思った」

がすれ違いになるんです。

 
 
●ADHDの脳は速すぎる
 

ADHDの脳って、

思考のスピードがすごく速いんですよね。

相手が一つ考えている間に、

私は三つ先くらいまで見えてしまう。

 

 

だから、

話の途中で結論を言う。

改善案を出す。

問題点を指摘する。

でも相手はまだ、

そこまで到達していないんですよね。

 

 

こちらは親切のつもり。

相手は否定された気持ち。

ここでズレが生まれるんです。

 
 
 
●人間関係が楽になる方法
 
 

だから人間関係が楽になるのは、

察してくれる人を探すことでは

ないんですよね。

 

 

お互いに説明できる人。

お互いに確認できる人。

「今はアドバイスが欲しいの?」

「それとも聞いてほしいだけ?」

 

相手が何を欲しているかを

言動から推測して確認して

発言する必要があるんです。

 

 

そんな会話ができる人なんです。

ADHDの人が人を怒らせやすいのは、

性格が悪いからではないんですよね。

 

 

 

思考のスピード。

言葉の出るタイミング。

感情を読むタイミング。

 

 

それが多数派と少し違うだけなんです。

だから必要なのは、

自分を責めることじゃないんですよね。

 

 

「どう伝えたら伝わるかな?」

を覚えることなんです。

 

 

 

◾️まとめ

 

ADHD歴51年の私くらいになると、

ある程度練習すると

ある程度はできるようになります。

 

 

 

人間関係で大事なのは

正しいことを言う力より、

相手が受け取れる形で伝える力

なんだと分かってくるんですよね。

 

 

それができるようになると、

人間関係って思っているよりずっと

楽になるんですよね。



次のおはなしは

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●警戒心が旺盛

 

 

ADHDの私は、

 

 人間関係で、今まで何度も

傷ついてきたため


簡単に自分のことを話さない。

相手の境界線にも踏み入れない。



“安全確認が終わるまで、

自分の本当は出さない”

んですよね。

 

でも、

デメリットとしては、

それをすると

あまり、人と深く

関わることはできない。



自分のことを公開しない人には

相手も自分のことを公開

してくれないですから。


でも、やっぱり信じられるか

どうかわからない人には



深く仲良くなれない

けれども


「人見知りだから」

だと言うことにしていた方が

私の場合は無難である。



まだこの時点ではどっちに

転ぶかわからない。


最初はみんないい顔して

近づいてくるけど、

自分にとって価値がないと

手のひらを返す人だっている。


でもなかには

そんなこと、考えずに

誰のことも信じればいい。


そういう言ってくる人

もいるけど

やっぱり人って

変な人の方が多いって思う。


自分も含めて。

 


というのが、私の考え。


好かれなくてもいいし

深く付き合えなくてもいいし

とにかく、攻撃されたり、

自分が困るような立場になるのが

嫌だから、どんな人かわかるまでは

本音を言わない。



そしてそれが周りのADHDより

気持ちが強いんだと思う。




やっぱり、傷ついてきた傷が

深いのか勝手に傷つきやすい

性質なのか?



●原因


そんなところが原因

なんだろうと

思っていたけど


どうしてそうなったか、

50代になった今ならわかる。

 


あれは人見知りというより、

脳がずっと

“危険察知モード”

だったんだと思う。

 


ADHDの脳って、

情報を拾いすぎる。

 


空気が読めないんじゃなくて

空気を読みすぎている。


もう相手が何かを発する前から

大体、この人は、こんな人で

こんなこと言うんじゃないか

という近未来を仮定で考える

能力が強いんだと思う。




相手の声色。

返事の間。

表情の変化。

言葉の温度。

機嫌。

場の空気。

 

普通の人なら流せるような

細かい違和感まで、

アンテナが全部反応する。

 

しかも私は、

昔から「変わってる」

と言われることが多かった。

 

話がどんどん

今していることから

一気に離れていく。


 相手からしたら

急に違うことを言

ってくるから、え?

今そんな話してないよね?


みたいな顔をされてきた。

 

自分の

テンションが急変する。


 

思いついたことを

そのまま口に出す。

 

興味がある話になると、

止まらなくなる。

 

逆に、

興味がない話だと

脳が急に静かになる。

 

だから子供の頃から、

何度も失敗してきた。

 

「なんか変」

「空気読めない」

「話ズレてる」

 

●警戒アラートが鳴る



そうやって言われるたびに、

脳が学習していく。

 

“最初から本体を出すと危険”

 

って。

 

だから私は、

初対面ほど

めちゃくちゃちゃんとする。

 


相手に合わせる。

当たり障りない返事をする。

無難なキャラを演じる。

ちゃんとした大人しく振る舞う。

 

でもね、あれは

本来の私ではない。

 

あれは、

“安全確認用の仮の姿”

なんよね。

 

この人は大丈夫か。

 

急に怒る人じゃないか。

 

否定してこないか。

 

人を雑に扱わないか。

 

変な部分を見せても、

笑わないか。

 

ちゃんと話を聞いてくれる人か。

 

それを、

脳がずっと観察してる。

 

しかもこれ、

意識してやってるわけじゃない。

 

もう無意識。

 

自動運転。

 

たぶん、

長年の経験で

脳が勝手にやるようになった。

 

特に、

ADHDで傷ついてきた人や、

毒親育ちの人は、

この傾向が強いと思う。

 

家の中ですら、

安心できなかった人間は、

“素を出す”

って行為自体が、

命がけになる。

 

機嫌を間違えたら怒られる。

変なことを言うと否定される。

感情を出すと面倒が起きる。

 


最悪、自分の生死に

関わってくるから。

だから、

まず安全確認。

 

これが最優先になる。

 

この脳の癖が

今に至っているんだと思う。


そして、

「この人は大丈夫」

って脳が判断すると、

急に本音が出始める。

 

変な例え話をし始める。

急に歌う。

ふざける。

 なんでなんでが多くなる。

思考が止まらなくなる。

テンションが上がる。

 

一人でずっと喋る。

 

すると相手は驚く。

 

「最初そんな感じじゃなかったよね?」

 

って。

 

でも、

違うんよね。

 

最初が“本物”じゃなくて、

後から出てきた方が

本体なんよ。

 

最初の私は、

かなり神経を使っている。

 

嫌われないように。

怖がられないように。

否定されないように。

傷つかないように。

 

静かに、

周囲に擬態している。

 

だから、

人付き合いって

めちゃくちゃ疲れる。

 

ただ会話してるだけに見えて、

脳の中ではずっと、

 

「今の言い方大丈夫だった?」

 

「変に思われてない?」

「空気ズレてない?」

って確認作業が走っている。

 



しかもADHDの脳って、

相手の反応を

何回も脳内再生する。

 

帰宅後の反省会まで始まる。

 

「あの返事変だったかな」

「あれ言わない方がよかったかな」

「嫌われたかな」

 

って。

だから、人と会った後、

ぐったり疲れている。

 

別に相手が嫌いなわけじゃない。

 

むしろ、

ちゃんと関わろうとしてるから、

脳がフル稼働してしまう。

 

●全員と仲良くできない



でもな、

50代になって

ようやく思う。

 

もう、

全員に好かれようとしなくていい。

 

安全確認をしなくても

いい人だけ、

近くに置けばいい。

 

本体を出した瞬間に、


バカにして笑う人。

 

雑に扱う人。

 

否定してくる人。

 

そういう人に合わせるために、

ずっと擬態し続ける人生は、

脳が壊れる。

 

逆に、

変な話で笑ってくれる人。

 

話が飛んでも聞いてくれる人。

 

急なテンションにも

引かない人。

 

黙ってても平気な人。

 

そういう人といる時、

脳はやっと

“省エネモード”

になれる。

 

ADHDの人って、

距離感が雑なんじゃない。

 

むしろ逆。

 

最初は、

慎重すぎるくらい慎重。

 

安全だとわかるまで、

本体を奥に隠してる。

 

そして、

安心できた瞬間だけ、

急に子供みたいになる

ことが、自分は変な人なんだ

と思っていたけど、


何も変な人ではなく、

むしろ、ちゃんと人を見極めて


対応している人

だと言うふうに自分を肯定できた。

 


●まとめ



ようやく脳が、

「ここなら攻撃されない」

って判断できた瞬間がくると、

 

だから私は、

仲良くなると

少し安心する。


私が安心できる人なんて

そんなにいないから。

 

そういう人と付かず離れず

お互いWin win の関係でいる

ことが心地よく感じられる。


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●ASDとADHDが両方あるとどうなるの?

 

ASDの特性として、

・予定変更に強いストレス
・こだわりが強い
・一人時間が必要

 

一方でADHDの特性として、

・忘れ物が多い
・片付けが続かない
・時間管理が苦手

 

があります。

 

実はこの組み合わせ、

かなり生きづらいです。

 

なぜなら、

 

「安定したい脳」と

「安定できない脳」が

同時に存在しているから。

 

 

●逆特性を持って生まれてしまった

 

例えばASD側は、

「毎日同じ流れで動きたい」
「予定通り進めたい」
「物の場所は決まっていてほしい」

 

と思っています。

ところがADHD側は、

鍵をなくす。

予定を忘れる。

片付けた場所を忘れる。

時間に遅れる。

 

つまり、

 

自分自身が予定変更の原因になるんです。

 

 

これが本当にしんどい。

 

ASD側は

「予定通りやりたい!」

と言っているのに、

 

ADHD側が

「ごめん、また忘れた」

を発動する。

 

脳内で真逆の性格の人が

毎日ケンカしているような状態です。

 

 

さらに、

片付けも苦労しやすい。

 

ASDは本来、

ルール化や整理整頓が得意な人もいます。

 

でもADHDが混ざると、

散らかる。

失くす。

途中で飽きる。

 

 

だから

「散らかった部屋が嫌」

 

 

なのに

「片付けが続かない」

という矛盾が起きます。

 

 

また、

人間関係でも疲れやすい。

 

 

ASDは人との距離感や雑談に

エネルギーを使いやすい。

 

 

ADHDは思いついたことを話したり、
衝動的に発言したりしやすい。

 

 

結果、帰宅後に

「なんであんなこと言ったんだろう」

の反省会が始まる。

 

 

そして一人にならないと

回復できない。

 

 

だから、

外から見ると

「社交的に見えるのに突然消える人」

になりやすい。

 

 

さらに厄介なのが、

疲れ方が分かりにくいこと。

 

 

ASD側は刺激に弱い。

ADHD側は刺激を求める。

 

静かな場所にいたいのに退屈。

刺激が欲しいのに疲れる。

人に会いたいのに疲れる。

一人になりたいのに寂しい。

 

 

常にアクセルとブレーキを同時に

踏んでいる感覚です。

 

 

だからASD+ADHDの私は、

怠けているわけでも、

努力不足でもありません。

って堂々としてます。

 

 

もう長年この特性なのでね、

 

 

「普通の人の2倍頑張っているのに、

結果が半分しか出ない日がある」

これは想定内。

 

その理由も納得しているから

自分に合った自分の受け入れ方を

してます。

 

 

◾️まとめ

 

ASDの私は秩序を求める。

ADHDの私は秩序を壊す。

 

 

そして毎日その間で調整しながら生きている。

だから疲れるのは当然なのでね、

 

 

一人の時間を作って

お昼寝したり、

本読んだり、コーヒーを言ったり

飲んだりして

回復を待っている日常を

過ごしています。



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●人の間違いを正したくなる

ADHDの私。

 

 

昔から、
人を怒らせようと思って
発言したことはほとんどない。

 

 

むしろ逆だった。

「人が間違ってるから伝える」

「役に立つと思って伝える」

「感謝されると思う」

 

 

そんな流れで話していることが多かった。

 

 

でも人間関係って、
正しいかどうかより、
先に感情がある。

 

 

ADHDの私は、
そこがなかなか分からなかった。

 

 

「それ違いますよ」

と言えば、
相手の役に立つと思っていた。

 

「そのやり方、効率悪くない?」

と言えば、
もっと楽になる方法を
教えているつもりだった。

 

でも相手からすると、

否定された。

バカにされた。

責められた。

そう受け取られることがある。

 

 

ADHD歴半世紀の私くらいになると、
ようやく分かる。

人を怒らせる原因は、
間違ったことを言ったからではない。

 

 

正しいことを、
相手の準備ができていない時に
言ったからだったことが本当に多い。

 

 

だから今は、

「それ違いますよ」

ではなく、

「そういう考え方もありますね」

と言うようになった。

 

 

「効率悪くない?」

ではなく、

「もっと楽な方法があるかもしれませんね」

と伝えるようになった。

 

 

内容はほとんど同じ。

でも伝わり方は全然違う。

そしてもう一つ。

 

●察して文化

 

 

ADHDは
「察する文化」が苦手と言われる。

 

 

言わなくてもわかるでしょ?

って言われても

言われないとわからない。

 

 

もっと言うと

言われてもわからない時がある。

 

 

そして

実は逆もある。

 

 

私自身も、

「これくらい言わなくても
分かるよね」

と思っていることがある。

 

 

だから人間関係が楽になるのは、

察してくれる人を探すことではなく、

お互いに言葉で説明し合える人と
付き合うこと。

 

 

分からないことを聞ける。

嫌だったことを伝えられる。

誤解したら修正できる。

そんな関係が、
一番疲れない。

 

 

 

◾️まとめ

 

 

ADHDの人が人を怒らせやすいのは、
性格が悪いからじゃない。

 

 

思考のスピード。

言葉の出るタイミング。

感情を読むタイミング。

 

それが多数派と少し違うだけ。

だから必要なのは、
自分を責めることではない。

 

 

「どう伝えたら伝わるか」

それを少しずつ覚えていくこと。

それだけで、
人間関係は思っている以上に
楽になるんだと思う。



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