今日、フジテレビのテレビ「どーも・キニナル!」という番組を見ました。
テレビをつけたら、ちょうどその特集だったのですが、全盲の方が、普通学級の中学の教師に復職したというものでした。
34歳の時に失明をされた方が、その当時は世界で一番自分が不幸だと落ち込み、荒れた時期もあったそうです。
奥さんや子供達から、どんな言葉をかけられても、耳を傾けなかったそうです。

確かに、今まで当り前のように、見えてたのに突然何も見えなくなったら、私も絶望的な気持ちになるかもしれません。

外を歩く恐怖。

仕事は・・・。

しっかりと自分に向き合えるまで時間がかかると思います。


ようやく、立ち直り、盲学校の教師をしながら、前職の中学校の復職を何度も懇願したそうです。

でも、受け入れられなかった。

頑張り続けていたら、その町の町長の耳に入り、復職となりました。


決まったら、決まったで不安はもちろん、あったそうです。

同僚は受け入れてくれるのか、生徒達は受け入れてくれるのか。


その先生の為に、町が駅から学校まで視覚障害者用誘導ブロックが設置されました。

それもすごいなと思いましたね。


そして、地方の為、電車は朝でも空いてました。

そこに生徒が2人、先生の前にきて「おはようございます。」と言って、そのまま、電車を降りてからも学校まで、先生を見守るように、並んで歩いてました。


偶然なのか、帰りも同じ子達が一緒に駅まで歩いてたけど、先生の事が好きというのもあるんでしょうが、やっぱり、見守ってるんでしょうね。


感動したのは生徒達が皆、いい笑顔なんです。


以前、荒れた中学校の特集を見ました。

生徒達は先生が校門の所に立っていても、挨拶しませんでした。

先生が「おはよう」といっても無視したり、挨拶しても先生の方を見ずにぼそっというだけ。


ベランダに生徒が数人出て、おしゃべし、2人のコが掃除道具のロッカーに入って遊んでる。

席に座ってるコ達もおしゃべりをしてる。

休み時間かと思ったけど、授業中でした。


下級生が挨拶しないと上級生が下級生の教室に行き、ガン飛ばしてました。

先生達がきても、全くやめる気配はありませんでした。

その後、一人の先生が本気で怒って、その生徒に思いのたけをぶつけて、その生徒は先生にあやまってましたが、先生達が精神的に病んで休職したり、退職する気持ちわかる気がしました。


でも、たまたま、この全盲の先生が復職した所の生徒が素直なコ達だったというのもあるかもしれませんが、先生が教室を間違えると、その教室にいる生徒が自分の腕を差し出して「ご案内します」と先生をその教室に案内してました。


盲導犬の事が可愛くて、しょうがないのか休み時間に何人もの生徒が盲導犬の周りに座ってました。

でも、けして、なでたりしません。

仕事中とわかってるからです。


生徒達に番組スタッフが「先生がきてから、学校は変わった?」と質問したら、皆、笑顔で「挨拶するようになった」

「皆が思いやりをもつようになった」「皆、優しくなった」とうれしそうに答えてました。


先生の優しさや頑張りが伝わったんでしょうね。

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この本を生徒が教室で読んでいました。
たぶん、何回も読んでるのかなって感じでした。
今の先生を見てるとこんなにつらい思いをしてたなんてと、驚いてました。
苦しんで苦しんで、努力して頑張ってというのが本を読んで伝わったようで感動してました。
でっ、先生に本にサインもらってましたよ。
先生、うれしかったでしょうね。

この学校の生徒達はきっと、人を思いやる気持ちを大人になっても持ち続けることでしょう。

頑張っていられる方、他にもいらっしゃいました。
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