'18.9月読書記録
初読(2)+再読(2):4冊・コミック:1冊

9月に文庫化の「スクープのたまご」購入で再読したら、大矢博子さんの解説に下記の文章があり大きく頷く。
“いやあ、正直に書かせてもらうと、どうしても好きになれないのだこの手の週刊誌って。自分も書評などを寄稿している立場だから言えた義理ではないのだが、SMAP解散のきっかけを作られた恨みは忘れない。”
読書メーターへの感想に加えてTwitterでこのことをツイートしたら、大矢先生ご本人がリツイくださりビックリの嬉しさ。

 

「なごみクラブ9」の読書メーター連携ツイに、光原百合先生がいいねマークをつけてくださったのも嬉しかった。
 

読書メーターより

9/28【陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)/伊坂幸太郎】
文庫化購入で再読。
冒頭「さて、みなさん」にワクワク。4人の魅力はもちろん、何でも売ってくれる田中さん凄過ぎ。
人を傷つける記事を書く火尻記者がホント嫌な奴だから、成瀬の計画通りになって痛快さが大きい。
三つ数えた後最高。久遠の絵心も伏線だったし、迷い犬までもが回収されて笑える。

9/25【赤い靴/大山 淳子】
今までの大山作品とまるで違い残酷なシーンもあってとまどったけど、どんどん引き込まれて読み応えあった。
恐ろしさ、切なさ、やりきれなさ、辛さ等大きいけれど、物語の独特な雰囲気に惹かれるし、葵が魅力的。
最終章では語り手の精神科医を含め葵に関わった人たちの現在が穏やかでほっとした。
葵自身も、彼女が過去を捨てて未来を見ることを望んだ笹本にも、希望あるラストで嬉しい。笹本の母親が素敵。

9/21【スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)/大崎 梢】
文庫化購入で再読。
冒頭シーンが実はかなり重要だったり、いろいろ繋がっていてミステリ要素が面白い。
週刊誌スクープといえば現実では文春砲が思い浮かんで良いイメージないけど、雑誌社側が主人公の小説だから記者たちの信念や苦労等頷けるし、ラストのスクープは正直ワクワク感ある。
小説だから面白いけど現実の週刊誌は嫌な気持ちになること多い。大矢博子さんの解説で週刊誌について“SMAP解散のきっかけを作られた恨みは忘れない”との言葉に同感。(^^; マスコミの非を正す小説も読んでみたい。

9/10【なごみクラブ 9 (バンブーコミックス)/遠藤 淑子】
今回も安定のなごみで満足。
“辛いことは皆同じじゃない。でも…重さは皆同じ。”帯になってる深い言葉が出た次ページでローサさんの歯磨きシーンに笑う。
マネージャーが再会した元カリスマホスト流星さんの結婚記念日が素敵。

9/5【騙し絵の牙/塩田 武士】
大泉洋さんをアテガキしたという主人公の速水、プロローグのロブスターで、なるほど確かに大泉さんぽい、と思う。
雑誌廃刊は現実でも目にするけど、出版不況がこんなに深刻で、小説本も厳しいと思ってなかった。私は文庫本は買うけど新作単行本は図書館で借りるし、文芸雑誌も買わなくて申し訳ないけど。(^^; 「小説薫風」廃刊時に送られた手紙に涙。
エピローグでタイトルの意味がわかり興奮。小山内が見た電光案内板の文字に、おぉー!と声が出そうになった。

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<義母介護メモ>
病院:9/7(K)、9/12(Y)、9/12(O)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:9/14
Tさん:9/23