'18.8月読書記録

初読(7)+再読(2):9冊、コミック:1

 

読書メーターより

 

8/30【そういうふうにできている (新潮文庫)/さくら ももこ】

(再読)さくらももこ先生のご冥福をお祈りします。

「もものかんづめ」から3冊は当時図書館で借りて読んだけど、このエッセイは文庫本を買っていて今も手元にあり読み返した。

妊娠、出産は自分も体験していて、しかも帝王切開だったからあるある感も多いし、とにかく面白い。痛みやマタニティブルー等実際には辛いことも、ユーモアいっぱいで笑える。

“子供を持たぬ人生も、持った人生もどちらも面白そう”との言葉も印象的。

 

8/28【水底フェスタ/辻村 深月】

ロックフェス誘致で村興しに成功した睦ッ代村、フェス会場で村出身の芸能人由貴美を見かける広海。最初の数ページを読んだ時点では「島はぼくらと」のように地元愛を持つ若者たちの青春物語かな?と思っていたのが全く違っていた。

村の嫌なところがあぶり出され、好感持てる登場人物もいない。怖さや気味悪さを感じてしまう。好転を願って読み進んだけど辛い。

ラスト広海の決断は正義感のように思うけど、日馬京介の思惑もよくわからずモヤモヤ感が残る。

 

8/22【ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫 み 42-1)/湊かなえ】

文庫化購入で再読。6作の短編集。

1話目「マイディアレスト」は「蚤取り」からの改題、前のタイトルの意味がわかったときの恐ろしさ、ラストの一文にゾワっとする。

2話目「ベストフレンド」は脚本について興味深いし、どんでん返しが好き。

最後2話表題の連作、娘視点では毒親なのかと思っていた母の印象が全く変わる。里穂の話になるほどと思った。

 

8/20【朝が来る/辻村 深月】

特別養子縁組や不妊治療のことを詳しく知らなかったけれどベビーバトンの説明会後半シーンが感動的。

子どもの命を守り心身の成長を願う児童福祉のための養子縁組制度は必要と思うし、養子を迎え入れることで救われる人がいる。

実母側ひかりの話は辛い、彼女は浅はかだけど親の責任が大きいと思う。ひかりの両親は実の孫の成長を見守りたいとは思わなかったのか? 家族の幸せは血縁だけではないと感じた。

最初のトラブルで栗原夫妻が朝斗を信じたことが素晴らしい。大空くんママにも好感。

ひかりにも希望あるラストで良かった。

 

8/16【ちはやふる(39) (BE LOVE KC)/末次 由紀】

特装版があると知らずに通常版を購入。(^^;

“青春ぜんぶ懸けてここまできたー。”帯の言葉に頷く。

雪の中周防さんに礼する太一にジーン。 周防さんと太一のお母さんとの会話、奏ちゃんのお母さんの言葉も泣けたし、原田先生の存在感大きい。

 

8/15【シャルロットの憂鬱/近藤 史恵】

1話目の表題作は「ペットのアンソロジー」で既読、続編期待していたのが既に出ていたとやっと気付いた。(^^;

一番の感想はやっぱりシャルロットが可愛い。我が家もジャーマンシェパードの雌が家族だった頃があるからなおさらで当時の様子を思い出す。

浩輔、真澄夫妻が素敵。動物を大切にする人たちとの会話が楽しい。 悪意ある人物が出てくる事件もあるけど、シャルロットはじめ登場動物たちに癒される。

 

8/12【未来/湊 かなえ】

先が気になってどんどん読んだけど、少女たちの苦しみが大き過ぎてしんどい。湊作品全て読んでいて、白湊の印象も結構強くなっていたからか、今までで一番しんどく感じてしまった。

いじめや性的虐待等酷くてやりきれない。 原田くんが篠宮先生に伝えた言葉「過去に飲まれない未来・・」と、ラスト章子と亜里沙の決意で、なんとか希望を感じることができた。

 

8/9【スロウハイツの神様(上・下) (講談社文庫)/辻村 深月】

チヨダブランドは多分私好みではないと思うけど、コーキの作品に支えられる読者がいること、作家も読者に支えられるということが理解できる。

「ダークウェル」の原作者、鼓動チカラ、コーキの天使が誰か?は予想通りだったけど種あかしにワクワク。

環とパーティで会ったときの公輝の言葉「お久しぶりです」の伏線回収が感動的。ケーキと指輪は早めに気付いたけど、テレビと図書もそうだったのかー。 (感想上下同文)

 

8/6【島はぼくらと (講談社文庫)/辻村 深月】

高校生4人の結びつきにジーンとする。母親たちのたくましさも素敵。

離島での暮らしは、不便さ、寂しさ、閉塞感等私は苦手に思ってしまうけど、豊かな心が育つ場所だと感じた。 ヨシノのような気持ちを持つコミュニティーデザイナーは重要だと思う。

時を経て素晴らしいラストシーン。 阿部の言葉「あの人が、柿の木のとこの〇〇に来る・・・」は本木がそこにいるはずと思いワクワクした。

 

8/2【満月の泥枕/道尾 秀介】

辛い過去を持つ主人公が個性的な仲間と共に事件に巻き込まれる、道尾作品で割とお馴染みのパターン。

過去の悲劇はとても辛いけど、奇妙な事件のドタバタ感で笑える部分が多い。

二美男は汐子の幸せを一番に考えて欲しいと思う。

 

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<義母介護メモ>

入院(三枝ブロック・ペースメーカー):7/24KO)~8/9

8/10K)、8/16Y)、8/17O

*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)

ケアマネさん来訪:8/17

Tさん:8/12Mさん:8/26