'18.1月読書記録
初読(1)+再読(5):6冊
 
「光二郎分解日記」の続編「西郷さんの犬」にまこと先生が登場したから猫弁シリーズを読み返したくなり現時点で3作目まで再読。
1作毎の面白さに加えてシリーズでの繋がりもワクワク感大きくて大好き!
初読時には1作目だけTwitterメモで感想を記しただけ、読書メーター利用で感想を全作記す機会にもなった。
 
 
1/31【猫弁と指輪物語 (講談社文庫)/大山 淳子】
(再読)「光二郎分解日記 西郷さんの犬」にまこと先生登場きっかけで読み返している猫弁シリーズ3作目。
今作は特にまこと先生の魅力満載。獣医師としてのカッコ良さ、再会シーンにおいおい泣く意外性。前作で亜子に言った「わたしはめんくいだ」に笑ったけど案外本心だったかな。
前回さりげなく予告された「密室猫妊娠事件」探偵への依頼のようなこの案件が見事解決。色々な手がかりがある中にんじんのヒントが特に好き。
野呂の過去、べべの誤飲、七重の余計なお世話、亜子の涙、ラスト女優のキス、指輪に関するさまざまなエピが沁みる。
 
1/24【猫弁と透明人間 (講談社文庫)/大山 淳子】
(再読)「光二郎分解日記 西郷さんの犬」にまこと先生登場きっかけで読み返している猫弁シリーズ2作目。
百瀬が弁護士になるまでや世田谷猫屋敷事件の詳細等過去のこともわかり興味深い。あーちゃんのぬいぐるみに涙。
 百瀬と亜子はもちろん、野呂、七重、春美、梅園、レギュラー登場人物のキャラ立ちが進みますます好きになる。
今作のメイン透明人間に関する話もとてもいい、杉山含め周りの人たちみんなの着地にほっこり。”最初のひまわり”ラストの一文が素敵。
 
1/18【物語のおわり (朝日文庫)/湊 かなえ】
文庫化購入で再読。
未完小説が旅先で出会う人に次々とバトンのように手渡されていく、初めて会う人に小説を渡すことが不自然に感じないし、最後は未完小説の続きがわかる見事な構成。
小説の結末を考えることで自分自身と向き合う人たちみんなに好感持つ、それぞれが考える物語のおわりになるほどと思う。
小説要約が読む人毎に出てくるけど、その人らしい感じの文章になっていてさすが。 小説の主人公絵美とハムさんのおわり方がやっぱり一番素敵に感じた。
北海道の旅が効果的と思う。爽やかな読後感。
 
1/17【諦めない女/桂 望実】
6歳で行方不明になった娘が帰って来ると信じてずっと諦めない京子。冒頭は彼女が取材を受けるシーン、この時点での京子はどんな状況でいるのか?と気になっていたので、ラストでそれがわかったとき具体的に推測できたことではなかったけれど、やっぱり・・と思った。
関係者への取材で過去が明かされていく形へのなるほど感。沙恵登場は予想してたけど終盤だろうと思っていたのが第二章からの予想外の展開に驚きつつ、子供たちの健気さに胸を打たれた。
自己中心で諦めないのではなく人を思いやる気持ちを持つ“諦めない女”の希望が叶いますように。
 
1/12 【猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)/大山 淳子】
(再読)「光二郎分解日記 西郷さんの犬」にまこと先生が登場したから猫弁シリーズ読み返したくなった。
ハートフルで好き!バラバラのエピが繋がっていくワクワク感、ハッピーエンドが気持ちいい。
本筋事件の結末に満足感大きいし、百瀬の経歴として紹介されてるだけかと思っていた世田谷猫屋敷事件がとても大切なエピだったことに感動。
ラストも印象的、七重の過去、黄色いドアの意味に感涙。
シリーズ完結まで既読後の再読は、1作目でちょこっと登場の人物が続編で主要人物になったり等、色々な繋がりがわかってて感慨深い。
 
1/10【風が強く吹いている (新潮文庫)/三浦 しをん】
(再読)毎年箱根駅伝に合わせて読み返している、今年は遅れてしまったけど。
何回読んでも薄れることのない爽快感と感動。 素人が箱根駅伝を目指す、実際には無理かもしれないけど、ハイジの指導の確かさは説得力あると感じる。
アオタケ住人の個性が楽しくワクワク感や笑える部分も多いけど、やっぱりウルウル感強い。予選会で葉菜子が走る姿のうつくしさを知るシーンは自分もその場にいる感覚で胸を打たれ、箱根本番それぞれの心情に涙。 予選会と本番の結果アナウンスを読む快感が毎年恒例の楽しみ。
エピローグもとても素敵。

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<メモ>
病院:1/10(K)、1/24(Y)
*4週1飲:リカルボン
ケアマネさん来訪:1/15
Tさん:1/2、26