その昔、昔の事、私が大学生だったときのことです。
ある雑誌広告にこんなコメントがありました。
「アフリカに行って人生が変わった」
確か、、いかりや長介さんだったと、、「、アフリカのサバンナを見て人生観が変わった、」
そう言っていました。
アフリカに行ったら、人生変わるんだ!
そう思った私は、とにかくアフリカに行ってサバンナを見てこようと、決意したのです。
とは言っても、当時はまだアフリカへの旅行はマイナーでツアーもほとんどなく、
かといって、一人旅するほどの勇気もなく、、
やっとの事見つけたのが、リクルートヤングツアーのアフリカ11日間ツアー!
当然お金もない私は、旅行費&おこづかい全てローンで組んで、親にも内緒で出かけました。
初めての飛行機、初めての海外、全てが初めてのアフリカ旅行!今思えば、大胆不敵な奴です。
まず降り立ったのは、南アフリカ共和国でした。
特に行きたかったわけではなく、ツアーに入っていたので降り立ったと言う理由ですが、
初めての海外が南アフリカ共和国、それもアパルトヘイトの時代、非常にめずらしい体験です。
笑っちゃうくらい何も考えていなかった私は、当然のごとく、、すごいショックを受けました。
黒人たちは人権もなく、自由もなく、望みもなく、無気力で、、人種差別を始めて目のあたりにした私は、、とにかくショックでした。
そして、憧れのサバンナ!ケニア!
そこは、写真で見ていたような壮大な景色とは少し違って、
砂ぼこりの中をジープで何時間も走り進むというものでした。動物の死骸、それを食べる鳥たち、
優雅な世界とは程遠い「ナマ」の世界がありました。
そして、帰国、、私の人生は変わったでしょうか?
答えは、Noです。
何も変わりはしませんでした。
それから幾度となく旅をしました。
しかし、私の人生は変わりませんでした。
今、ハッキリ分かることは、外側の世界に何かを求めても何も変わらない、ということです。
ディズニーランドに行っても、インドのテンプルに行っても、温泉地に行っても、セドナに行っても、
いつも何かを求めて出かけていた気がするけど、私は何も変わらなかった。
幸せになりたくて出かけていくけど、私は同じ。
ただ、そこにいるだけ。
内側(心)の世界こそが、本物の世界。
どこかに行ったら幸せになれるって、これもマインドの誘惑です。
やっと、学んできたみたいです。