「フフフフフ……青のキャラならワタシがいるじゃない」
さやか
「そもそもプリキュア記事なら女の子――美少女キャラがのが向いてるじゃない。『青』で『美少女』と言ったら、この『蒼き彗星ティンクル☆キュアさやか』にキラやば大決定じゃないのさ！。もうやるとしたら語尾に『ルン』でも『にょ』でも『ペポ』でもつけてやるわよ。もう↑の名前表記も『さやか』じゃないわ『キュアさやか』よ」
キュアさやか
「あら？」
バルタン
「おはようございますベリアルパパ――？ どうしたニパ？ リク君、プリキュア撮ってくれたニパ？」
ベリアル
「撮ってくれたのだ…撮ってくれたのだ…ビデオにな」
バルタン
「エ」
ベリアル
「ウチにはDVDしかないのだ！VHSなど見れないのだ！！」
バルタン
「……な、なんでビデオに…」
ベリアル
「うちのDVDが壊れていたのだ！ それで昔暮らしてたアパート行ってそこで録画してきたらしいのだ！！」
バルタン
「ニパ…リク君頑張ったニパね…」
ベルアル
「ありがとうよ息子！！ 見れぬがな！！ ぐぬぬぬ…オシマイナノダ…」
バルタン
「ああっ！ ベリアルが憎しみでオシマイダーに？！」
キュアさやか
「これよ！」
キュアさやか
「ここでコイツ倒して、さやかちゃんのレベルを上げるってのね！ ガッテン承知のスケルンルン！」
「待って！」
ジード
「待ってよパパ！ ビデオ無いと思ってデッキうちに運んだんだよ！」
ベリアル
「…！」
ジード
「一緒に見ようよパパ！」
バルタン
「わぁ…！」
バルタン
「ところでベリアルパパ。今のプリキュアは公式サイトから『見逃し配信』って、一週間だけ最新話が配信されてるニパよ？」
ベリアル
「ぬ。そうだったか――だが、儂は息子の撮ったビデオを見ることにするのだ。息子と共にな。なぁ？」
ジード
「うん。――あ、そういや父さん、プリキュアと一緒にニチアサも撮ったから、ルパパトの最終回も見ようよ」
ベリアル
「そうだな。――やっぱりあれか？ 最後は全員助かって、最後は『逃さんぞ！ルパァ～ン！』って」
ジード
「フフ、どうだろうね？」
バルタン
「フォッフォッ、仲睦まじい親子なのだ」
「……。」
キュアさやかちゃんのソウルジェムが、ちょっぴり黒く曇った、そんな日曜日の昼。
東海地方は晴れていますが、風は冷たいです。