弟の情けない話がつづきます。
弟の家の家計は、結婚当初から住宅ローンと光熱費は弟が支払う形で、
妻のHちゃんは主に食費やレジャー費用を担当していたらしい。
ふたりの間には子供はいなかったので教育資金などがない為、それで成り立っていたのである。
妻のHちゃんは正社員で自分の母親とよく旅行など出かけていて、
実際、父が亡くなった当日にもHちゃんは自身の母親と国内の日帰りバスツアーに出掛けていたのであった
私は父の預金口座ゼロなのに、葬儀の準備にかからなければならないこの不安
このときはホントに焦りました😞💦
それでも葬儀は、父が希望していた葬儀屋さんですることに。
なぜなら父はある葬儀屋さんの会員でそこの積み立てをしていたのだ
会員であったが割り引きがあるようで無く、その葬儀屋さんから提案されたプランではあまりにも高く
私は母の葬儀の経験から簡略化しいろいろ省いてなるべくお金がかからないプランにした。
その代わり寂しくないよう、父の祭壇の脇には供花をいっぱいにして華やかにした。
親戚からも供花に協力してくださった。
困っている私たちに母方の親戚の伯父が葬儀費用の援助したい話が出て(あえて言う。父の親戚ではない母の親戚)
お金の入った封筒を伯父から渡され伯父の優しさに涙が出るほど嬉しかったが、丁重にお断りした。
なぜならそれは御香典ではなく、茶封筒に入った約1本の札束だったからだ
(厚みはおそらく100万円)
本当は喉から手が出るほど欲しかったが、伯父には「あさま、今、困っているやろ?」と何度も言われた。
でもお借りしてもお返しできないと思い辞退した
(これは後になって正解だった。
なぜこの時、喪主である弟に渡さず伯父はあさまに渡そうとしたのか、
それはすでに弟は父の預金を使い果たした後、今度は伯父に泣きついてお金を借りていたのだ。
それも父の預金額以上に。2度に渡って借金しているのだ。
だから父の預金がゼロになっていたのを私よりも先に、伯父はすでに知っていたのだ)
葬儀費用がないと伯父は知っていて用意して来たのだ。
(この時もし伯父に借りていたら私は弟と同じではないか?)
葬儀の準備に入ると弟は父の預金を使い込んだことを今から妻のHちゃんと話し合うから時間が欲しいと言う。
その日はHちゃんはまだバスツアーから帰ってきていないからだ
それからはお通夜の時間まで弟夫婦は姿を見せなかった。
父の葬儀は友引などの日程と火葬場の順番待ちで葬儀は終わるまで4日間かかった。
それまで嫁のHちゃんは弟が使い込んだことを全く知らないままだったのです。
それにHちゃんは父の介護については見舞いもする事なければ介護することもなく父が亡くなるまで関わることは一切なかったのです。
嫁という立場ではあったが、弟と結婚してからも父に会うことはなく父のことを初対面から嫌っていたと弟から聞いている。
ただHちゃんは知らなかったとは言え、今回のことは自分にも落ち度、責任があると言い、とりあえず葬儀の費用はHちゃんが払いたいと言いだした。
ただHちゃん、弟が使い込んだ金額を全額自分が用意するのは無理だと言う。
(そりゃ無理でしょう。知らなかったこととは言えあまりに急だし、Hちゃんにとってはホントに青天の霹靂である。
とはいえHちゃんは弟が仕事が減ってきて自宅にいる時間が多くなってきていたのは知っていて暇そうにしている弟に対して収入は大丈夫なのかな?と思ってはいたが、見て見ぬふりをしていたと本人は言っている)
私と妹はHちゃんの葬儀代の申し出をありがたく受け入れることにした。
Hちゃんは言う。
「あさま姉さん、お義父さんの預金(財産)の使い方はどうしようと思ってたんですか?
もし残ったら3人兄弟で分けるつもりだったんでしょうか?」
私は、正直に答えた。
「私ら(私と妹)は財産分けなど、考えていないよ。
ただ父が生きている間、年金で足りない分、特養のお金を払い続けられたら良いなぁと思っていた。父は、まだまだ生きると思っていたからね。あとは、法事に使う費用にするつもりだった」
本当にそれだけである。
父はまだまだ生きると思ってたから預金が「残る」「3人で分ける」なんて全然思っていないからだ。
実家を売ったお金は兄弟の間で、父の特養の費用と、そしてその後の法事に使うことに3人で話あって決めたのに、
弟はそれを分かっていてお金を使い込んだのである。
今後の法事の費用はその都度、私も妹も負担していかなければない。
妻のHちゃんはそれを黙って聞いていた。
葬儀代金は、葬儀社に払う分、そしてご住職にもお渡しするお布施、戒名代、あと初七日までの費用合わせて家族葬とはいっても約100万円ほどかかる。
(ちなみに母の葬儀の時は約300万円かかっていた👛)
葬儀の時の弟の様子は父が亡くなった悲しみよりも弟のそばにいる妻Hちゃんの顔色を伺い、つまりHちゃんが怒っている事の方が弟にとっては重大だった。
なので見るからに弟は葬儀中、ずっと上の空だった。
最後、父の棺が火葬場の炉の中に入る直前でやっと弟はやっと悲しそうになっていた。
長くなるので次につづく…