いよいよ後半戦…
硝子体手術(網膜剥離)の手術になる
私が手術の中で一番怖いと思っていた救後麻酔(局所麻酔)が今から始まる。
T先生が言う「今から目を強く圧迫するような感じがしますからね」
来たか、これか!!
左目の端、目尻を何かで強く引っぱるようなそして目をじんわり「押す」のような圧が2度あったような気がします。
時間にして10秒?ぐらいでしょうか。
先に白内障手術で点眼麻酔をしていたせいか救後麻酔はびっくりするような痛みではなかったです。
予想より痛くなかったです
麻酔が終わると白目の部分に手術機器を入れる小さな穴を3ヶ所あけて、その穴からそれぞれ硝子体を切除したりするカッターや中を照らすライト、網膜を治療したりするレーザーを入れたりして手術は進んでいきます。
私は、左端の網膜が剥がれていたので目は左を見るよう指示されるのですが目標物もないのに何も見えない中、長時間、頭はまっすぐで目だけ左を見続けるのは結構辛く、無意識に目がだんだん真ん中の定位置に戻ろうとします💧💧
その度にT先生に「左を見て」と言われるのですが、一瞬、目がどこに向いているのかわからなくなり目がぐるっと回ってしまいました
「動いたらダメ!!」とT先生に注意されてしまいました
それからは私はひたすら必死で「左!」「左!」と思いながら過ごしていました
手術中は引っ張るような痛みが何度かあり
「狭井神社の神様~!助けて~!」と心の中で助けを求めていました。
T先生が「ちょっと痛いけど我慢してね」
痛みはありましたがT先生の声かけがあり安心しました。
途中でモノクロの世界の中、ピンセットのようなものが見えたり(!!)
暗闇の中できれいなレーザー光線が見えたり(青、緑のオーロラ)手術機器の音が聞こえたりしました。
T先生が「ガスの準備してください」などオペ室の看護師さんに指示されました。
その時T先生が「スターウォーズの曲、今日流れるのこれで3回目やで!」
「僕らの年代の曲やなぁ~!」
T先生がそう言うと看護師さんの間に笑い声がして和やかな雰囲気になりました。
緊張感がある手術の中でもT先生と看護師さんとの日頃のチームワークを感じました🍀
そうこうしているうちに目の上で糸で縫っているのが見えました。
被せられていたシートが外され血圧計、パルスオキシメーターが腕から外されると「いよいよ手術が終わるんだ!」と思うと私は嬉しさでいっぱいになりました
手術が終わりました。
T先生が私の右肩をポンポンと軽くたたき「左端に網膜が圧着するようにガスを入れてあるので体の右側が下になるように横向きで寝てくださいね」
私は「うつ伏せ寝」ではなく「横向き」で寝るように指示されました。
「先生!ありがとうございました」
手術台から降りて、大きいガーゼがついている眼帯で目の前が見えづらい状態でしたが看護師さんに連れられ手術室から手術準備室へ。
時計を見ると手術が終わった時間は12:20頃でした。
手術時間はトータル約50分間。
手術は無事に終わりましたが
左腕の点滴が終わるまで頭を下げたままの姿勢で約20分ほど手術準備室で時間を過ごしました。
頭を下げたまま姿勢の生活の始まりです