ゲーハーから、「チケット貰ったけど、行く?」ってお誘い来たので、即決で行ってきました。
予定がバシッと決まるのって皆気持ち良いだろうけど、私は特に翌日の予定がスパーンと決まるのが好き。
『どこそこに行きたくない?』「いいね。じゃあ明日は?」『いいよ。よし決まり!!』
これがサイコー。
当日でも良いけど、当日だと行けるトコが少なくなるので。
そんで、どっちも提示する事があるのが良いよね。
二番目の人が「いいね。じゃあいつにする?」ってなってないのがポイント高いよね。
まぁ今回はゲーハーが「明日といついつが空いてるけど、どう?」って先に言ってくれたんだけども。おほほ。
カンディンスキーと青騎士展 は三菱第一美術館で開催中です。
ここ初めて行ったけど、レトロというか、明治時代の洋風建築というのが何とも良い感じです。
併設しているカフェも雰囲気があってお勧め。
さて。今回は、ミュンヘンにあるレンバッハハウス美術館の「青騎士」グループの作品展示会。
19世紀初期、ドイツで活動していた芸術家たちは、当時のサロンのやり方を窮屈に感じ、
いくつかのグループになって、それぞれ分離派として活動していました。
そのひとつに「青騎士」という芸術誌を発行しているグループがあり、青騎士グループと呼んでます。
日本だと青騎手って言ったりもするらしいよ。騎士のがカッコイイよね。
その中心人物がカンディンスキーというロシア出身のおじさんです。
あんまり私の好みじゃないのね。←
青騎士の皆さんはあんまり主義とかを持ってゴリゴリ活動するタイプじゃなかったみたいで、
絵画の路線は一応は表現主義でまとまってるってだけっぽい。
キュビズムとフォービズムを垣間見たので、そのあたりの画家さんとは交流あったみたいです。
ピカソやブラックも青騎士展に出展していたみたいだし。
第二次世界大戦が始まってナチスによる弾圧とかもあったので、
作品が残っているというだけでも凄いのだけど、何よりも驚くのが、展示会のしょっぱなから
カンディンスキー(既婚者)とミュンターが出会ったら、キリスト教だから離婚できないってんで
不倫のうえ逃避行でミュンターが内縁の妻化するってのが赤裸々なことだよね。
ミュンターの写真も展示されていますが、この人幸せなのかなって思うような表情です。
カンディンスキーは自分の道突き進んでそうで、私はお付き合いできないわ、って思いながら見てました。
私、この人とは付き合えないとか、友達になりたい、飲み会したら楽しそうとか考えながら美術展観てます。
結構おもしろいよ。
で、二人の事が気になってたので、帰ってから調べてみたら、あぁなるほどね!でした。
長年連れ添ってきたミュンターとは結婚しなかったカンディンスキーですが、
それでもずーっと一緒に暮らして画家活動してました。
で、戦争になって、カンディンスキーだけ祖国に戻ったらいつのまにやら年の差婚してて
ドイツで作品を守って待ってたミュンターに「俺の絵返せ」って手紙出すとかいう酷い男だったって話。
カンディンスキーがロシア正教なせいだと思われます。
ミュンターはプロテスタントなので、彼女との結婚は最初から考えてなかったんじゃないかな。
まぁ悩んだかもしれないけども。
展示されている作品は表現主義ばかりなので、あらステキと思ったらそれで良しという、
分かりやすい展示会です。
私はカンディンスキーの「ミュンヘンー郊外」「室内(私の食堂)」
フランツ・マルクの「三色牛」「黄色い牛」が好きでした。
作品として素晴らしいのは、カンディンスキーの「印象Ⅲコンサート」、マルクの「虎」。
ゲーハーありがとう!
この日記読んで、カンディンスキーに説教したい気分になってたら面白いな。