何時も


手を伸ばせない



縋りつこうと



伸ばす手を…



もう1人の私が…



その手を握りしめて


私の目を見て


囁く…


「掴んだ所で…振り払われるだけだよ…」

「昔もそうだったじゃない…」

そう囁き


昔の映像を見させる…


幼き頃の…



そうだったね…私はいらない子
私の心も…

誰も…



心がすくんで
動けなくなる…




何も掴めない…


自分の手を…



涙で濡れてゆく




手を…




何時も




眺めている…




眺めている…