透明は無限の可能性…



透明な石のように


何色にも染まらず



何色にでもなれる



映したい色を映し



周りに溶け込み見えなくなる事も出来る




次はこの身にどんな色の光を映そうか…



この世界に無限に色がある限り



この世界に光が闇がある限り



映し続ける…






元から…



重なり合うことのない



ものだったのかも知れない…




それならばどうして…



見つけてしまったのか…




この世に偶然などないと言う…




永遠に続くえにしの上に立っていのなら…




何か意味があるのだろう…




その意味が分かれば…




分かれば…




この思いも…



昇華させる事が出来るのだろうか…




この思いの行方が分からず…




1人で過ごす夜も…




思う日々も…




いつか思い出に…




いい思い出に…




なるといい…




月が呼ぶ声が聞こえる…




目を閉じて



目を開ければ




そこからは美しい地球が見える





手のひらで宇宙の空気を感じて




くるくると回る星達を眺める




移動しながら進むこの星々は




何処に向かって進んでいるのだろう



途方もない広さのこの空間は…





何を成すためのものなのだろうか…




月が呼ぶ…



月も寂しかったのだろうか…



月が呼ぶ…



今宵は満月…



寂しく光る




月の呼ぶ声が聞こえる…





僕の命は…



何処にかえるんだろう…


かえれるんだろうか…


かえれる場所などあるんだろうか…




この身体から抜けたら…



自由になるのだろうか…



ただ1人彷徨う寂しさは…




無くなるのだろうか……



僕らが生まれた意味は…?


僕らが生きる意味は…?


僕らが愛し合う意味は…?



いつか…



分かるだろうか…




この命の存在理由を…






何もかもが変わっていく世の中であっても…



変わらない…




そんな思いだけが欲しい…




ただ…ただ



在り続ける…




そんな思いが欲しい…

会えるから好きなんじゃない…


会えないから嫌いなんじゃない…



でも…

好きだから…



会いたい…



一度だけでもいい…



抱きしめて君の体温を感じる事が出来たら…



一度だけでもいい…



この胸に焼き付ける事が出来たら…




形なんて何でもいい…

遊びでも、本気でも…


何だっていい…


会えるのなら…




触れられるのなら…




一度だけでも…



君を抱きしめられたら…




それだけで…



それだけで…



いいのに…

命に絡みつく



振り返れば


永遠に続いてきた




無数のほそく



細い





消えない



切れない




もがくたびに




食い込んで



なんとも言えない痛み…



息苦しく



涙も



汗も



その糸をつたい


したたり落ちる…




絡まってもつれて




ほらもう



からくり人形のように…



ダランと



ぶら下がるだけ…



喉だって…とうのむかしに締まって


声さえ出せないの…





誰が操るの…




いつまで続くの…




いつ終わるの…




この



からくり人形劇…







私は…



大勢の中に居て…




それの誰でもない




そこにいるのに…



何処にもいない…




何処にも…

舞うよ…




舞うね…




花弁が…




木漏れ日を浴び




草木の匂いに包まれて…





春の衣が風に揺れ




私も一緒に舞いましょう…




踊る様に…




今年もこの季節が来たことを…




喜びを込めて…










私を…




縛るものは…




なんだっけ……?



星の周り…



古の呪文…



小さな雑草の花でも覚えているのにね…




忘れてしまったの…




忘れてしまうの…




いつも…





何だっけ…




そう…




私を縛るものは……




何だっけ………