ゲゲゲの謎がやってるので~ 原作鬼太郎カオスな痛快セリフ集 | 柳花翠蝶の花畑

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 鬼太郎が注目を集めているこのタイミングで、原作鬼太郎の魅力を語りたい‼

 

 ⋯⋯突然でしたが

 最近やっている映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」

 好評なようですね。

 

 かくいうブログ主も結構な鬼太郎ファン。

 そんなわけで、そのこと自体は嬉しいのですが⋯⋯

 

 ただし私の場合アニメよりも、原作漫画の方で親しんだ割合が高いんですね、これが。

 

 

 原作鬼太郎の魅力は何と言っても、セリフにあると言っても過言ではない。

 

 シュールな発言

 カオスな会話

 それらが醸し出す脱力感が常に全体を漂っている。

 

 加えて、作者の水木しげるはめちゃくちゃ絵が上手いので、デフォルメされたキャラクターとは対照的に背景はめちゃくちゃ緻密に書き込まれている。

 妖気が漂うような作画と合わせて、とてつもない臨場感を生み出すのだが、それ先述の脱力感と奇跡のコラボ。

 普通は相性が悪そうな両者が組み合わさって、原作鬼太郎にしかない独特の雰囲気を生み出している。

 

 悪友ねずみ男や、対決する敵妖怪との間に繰り広げられる激しいレスバ合戦も見逃せない。

 

 

 そんなわけで、今回は原作鬼太郎のカオスで痛快なセリフを紹介します。

 日常生活やご友人との話題の種にどうぞ。

 たまに普通にかっこいいセリフも混ぜるよ!

 

################

 

・先生方のご協力により妖怪の数をふやし

 ここを昔のような妖怪の

 メッカ(中心)としたいのです

 そこでつりさげてある少女

 あれを先生の力によって早く

 妖怪にかえていただきたいのです

 しかし一度妖怪になったら

 人間は永久に戻れんぞ

*ねずみ男のサイコっぷりが味わえるセリフ

 つうか、悪の親玉妖怪の方が思いとどまって、確認とってるのが可笑しすぎる

 

・学校の先生みたいなこというなよ。

 おれとおまえはおたがいに野人じゃねえか

 こいつなれなれしいな

*野人の部分を好きな言葉に変換すれば汎用性が高いぞ!

 

・あちゃちゃちゃぱちゃちゃちゃ

 あら隠れ里よ知らなかったの

 ひひひひひのひ

*気が狂って犯行を自白するときの皿小僧の叫び

 

・人生はどこまでも苦戦だよ

*ぽろっとこぼした一言なのに感慨深いですね

 

・逃げんでもよい

 わしとお前は友達じゃないか

 →

 すると先生はわしのひねくれた

 思想に共鳴してくださるのですね

*ひねくれた性癖をさらけだすときに使おう!(使うな)

 

・おれも家でもたててもらえば

 ひねくれた心も治るんだがなあ

*ちゃっかりものねずみ男らしいボヤき

 

・生活保護過程には

 テレビもゆるされないのだっ

 おじさんそれぐらい常識だよ!

 しっかりしてよ

*マウント取りって昔からあるんですね⋯⋯

 そしてこのあとの展開は下のセリフに続いていく

 ↓

・まあ人間のうちでもよっぽど

 頭の悪いのがひっかかるんだろうなぁ

*直球すぎる辛辣さが爆笑

 

 

 仙術をなめるなーっ

→ばか そんな仙術くらい知ってらい

→この仙術も知っとるか!

 

 こりゃ今はやりのトランクとかいうやつだな ケケッ

 どこから食べるのかな?

 

 こいつめ仙術を心得ているのか

*原作鬼太郎ファンにとっては

 カオスとして有名な猫仙人との戦い

 そもそも鬼太郎からして

 背中から針を発射する謎技を披露している

 

 

 

 

・このばかものめ!

 塩漬けにしてくれるわ

*非常に珍しい、ねずみ男が徹頭徹尾

 鬼太郎の味方として善のために戦い

 敵まで倒した枕返し戦より。

 

 

 

おれの吸引力をあまくみたな

*このセリフはあんまり使い道ない気がするが、絵面が面白いので紹介

 

 

・日本がアジアで

 ただ一つの妖怪後進国であるのは

 なにか原因があるのではないですか?

 われわれ進歩的妖怪は

 見ておれないのです

 →

 ゲゲゲの鬼太郎というやつが

 いるためですよ

*原因をシンプルに名言するネズミ男はネット受けしそう

 

・信じます 今日から私は

「ダイダラボッチ教」にはいります

 →

 きみが不浄な者を本当に処理したら

 その日から聖ねずみ男ととなえられよう

*インパクトの強いネーミングが腹筋をえぐる

 

・ご存じと思いますが

 今は実力の時代ですよ

 実力さえあれば

 どんなに威張ってもいいんですよ

*昔の漫画なのに今読んでも全然古びないんだよ、こういうセリフ

 

・昭和四十年代に妖怪の時代が訪れると言うくらいのことは

 妖怪として常識じゃないか

・妖怪大辞典の巻頭にもかいてあるじゃないの

*さりげないコマのモブなのに、女装タヌキのドヤ顔はインパクト強すぎんぞ

 

 

・どうだい 人のいない南方で

 原始生活でもしてみようじゃないか

 なにもおばけと戦うばかりが人生じゃないぜ

 →

 そういえば賢いまんが批評家も

 そんな意味のこといっとったなあ

*水木先生って確か実際に移住を検討してたような

 

・首相‼ バカを集めてなにができますか

 →

 もうこないなったらカバもバカも同じです

 要は今までにない考えを持った人物の登場です

*偉い人賢い人への反骨的なものを感じますね

 

・化け狸が切腹して自分で死んでいくそうです

 →

 それが当然だろうよ

*原作鬼太郎親子ってけっこう当たりが強いのです

 

・あっ 絹を裂くような女の悲鳴‼

 日頃われわれを軽蔑して

 口も利かない妖精の花子さんだ

 鬼太郎! 自慢の鼻毛ミサイルを

 発射するのはこんなときしかないぞ

 →

 まあ なんて下品なミサイルでしょう

 *鼻毛⋯⋯?

 

・われわれはウンチなんだ

*自虐したいときに使おう

 

 

 そしてそして

 おもしろセリフの総本山、大本命といえば!

 何を隠そう「吸血鬼エリート」の回だ。

 はっきり言って全編おもしろいセリフしか出てこない

 しかもかっこいい名ゼリフも多い!

 

・ただでさえ

 貧乏なところに物価は上がるし⋯⋯

 この際思い切って就職するとしよう

 妖怪を雇うもの好きは

 どこかにいないかな

 きちゃま就職したなーっ

 

・これならころりんぽんですよ

 

・ばか!われわれがごみばこを漁らなければ

 食えないと言うのは政治が悪いからだ

 →

 そりゃお前が怠け者だからだ

 

・早く改心してエリートの味方になれっ

 →

 ばかっ

 正義の味方はたとえ溶かされても

 約束したことは

 まもらなければならんのだっ

 →

 僕の友情を理解しないなんて

 なさけなくなるなあ

 →

 友情の押し売りはごめんだい!

 →ばか

 →かば

 

・きみがそんな

 非科学的なことを言うなら

 ギターを弾いてみればわかる

 →

 それこそ非科学的ですよ!

 死んだ者が踊りますか?

 →

 人間の常識ではそうだ

 だが⋯⋯おれの常識は違う

 

・つべこべ言うと尻から血を吸うぞーっ

 

・大臣逃がしてやりなさい

 あんな男がいないと世の中

 面白くありませんからね

 →

 そうですか 

 では名誉ある勲章ならびに日本の国籍を⋯⋯

 →

 僕はどっちもいらないな

 コーヒー一杯で結構です

 

鬼太郎とねずみ男のレスバが素晴らしい。

 敵役の吸血鬼エリートもセリフがお洒落で面白いし。

 けど子供のときは、戦いの内容が超トラウマものだった⋯⋯

 

 

 

 

そのほか好きな珍セリフたち

 

・おれ今日から猫踊りはやめたぜ

 だってばかばかしいもん

 

・鬼太郎! お前わからんのかっ

 こおろぎ語を勉強してないからだ

 

・戦後 稲荷様に油揚げをそなえる人が減ったことも

 我々妖狐族のいかりをかっている

 これから毎日全国の稲荷大明神に

 油揚げを絶やさないということを条件に

 地下駐車場の建設の件を許そう

 

・わたしはこれほど臭気の強い

 汚い尿があるということを

 初めて知りました

 天然記念物になるかどうか

 調べてみます

 

・なんてことだろう

 戦争なんかしやがって!

 隠しておいた芋がどこにあるか

 さっぱりわからん

 だから腹の足しにもならん戦争は

 嫌いなんだ!

・あっ 親分、いや国王!

 ぼ、ぼくは時と場合により

 右に付いたり左に付いたりする

 人畜に無害なつまらん男です

 気にしないでください

 

・おれの総力を結集した

 最後っ屁を味わってみろーっ‼

 

・だまれ おめえみてえなやつがいるから

 妖怪が変質者のように思われるんだ

 

・世の中もだんだんSFじみてきたね

 

・バカ 聖なる大事業に使うのだ

 何人もよろこんで我々に提供するのがあたりまえだ

 お前も喜んで手伝え 天国は近い

 →

 はい(なんだか近頃マレにみる大物らしいや)

 

・おいみんなどうだい ここらで

 タムシの歌でもうたって朗らかに行こうじゃないか

 

 

 

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⋯⋯と、いろいろ紹介したけど

 実は原作鬼太郎って量が膨大で、全部は紹介できていません。

 最初の写真も全巻じゃないですしね。

 

 ご興味ある方は、原作鬼太郎を本屋で探してみてください。

 水木しげる氏にしか描けない、独特の世界が広がっていますよ。