トオルへ

 

拝啓

 昨日の出勤では風が強くて、駅の並木は一気に葉桜へと姿を変えました。入学式まではと散る事我慢してくれていた花たちが舞をお披露目してくださいます。

 春は別れと出合いの季節と言います。トオルにも縁の変化があったかしら。私はこの春、今までにない素敵な別れを体験しました。まるで、これまでやってきた事を答え合わせさせられているような感覚です。私なりの模索の末、決めてきた選択は間違っていなかったと、神様が教えてくださったような気がします。対人援助職を続けていく上で、この経験は掛け替えのない宝物になる事でしょう。

 私の葛藤に沢山耳を傾けてくれたトオルには、どうしても共有したく手紙を書きました。この宝物を大切に大切に息をしたいな。いつまでも忘れたくない、そんな感情に包まれた優しい春でした。

かしこ

2024.4.10

こころ