『眠られぬ夜のために①』三月二十九日: | 真田清秋のブログ

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 スイスの哲人、カール・ヒルティ著

『いくらか不精な若い人たちの多くは、宗教的真理や最上の処世法を短い言葉で、いわば格言風に表現したものを欲しがっている。まず、処世法を簡単に言い表すことができるかどうか、かなり疑わしい。というのは、人生にはいろんな段階があって、それが正しく経過すれば、次第に高い目標と見識へ進むものだからである。しかし、人生の初歩のために、そういう短い言葉が欲しければ、マタイによる福音書の六の三三⭐️を選びなさい。これこそ、世にある最も確かなものであって、真面目にそれを試して、成就しなかった者は、おそらく一人もないであろう。また、宗教的真理を短い言葉で表現することは、信仰箇条の意図するところであって、その中でも、いわゆる「使徒信条」は今日でもすべてのキリスト教会に共通している。一方、ヨハネによる福音書十七の三⭐️は、キリスト自身から由来している信条であって、これだけでも十分であり、これならば、とにかく論争のもととなることも少なかってであろう。

 ⭐️「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。」

 ⭐️⭐️「永遠の命とは、唯一の、まことの神でいますあなたと、また、あなたが遣わされたイエスキリストを知ることであります。」』

 

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