『眠られぬ夜のために①』一月一日: | 真田清秋のブログ

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 スイスの哲人、カール・ヒルティ著

『たえず偉大な思想に生き、ささいなことを顧みないように務めなさい。これは一般的にいって、人生の多くの苦渋と心配事を最もたやすく乗り越える道である。

 最も偉大な、しかも同時に、一般に最もわかりやすい思想は、現在では、キリスト教の形をとる神の信仰である。

 

 しかし、古い時代から今日まで、いじけた、あまりにも偏狭な性質のキリスト教も存在した。これは、キリストの本性とその教えに合致しない。あるいは少なくとも完全には合致しないものであり、実際、そのためにすでに多くの心の立派な、教養の高い人々が、キリスト教の教えから遠ざかったのである。

 もしあなたが人生の幸福を心から望むならば、キリスト教神学や教会主義と取り替えてはならない。むしろ、あなたは自分でキリスト教をその源において、すなわち、福音書のうちに、とりわけキリストみずからの言葉の中に、求めなさい。キリストの言葉と比べられるものは、どんな哲学にも見いだすことができない。

 マタイによる福音書二一、同胞教会讃美歌六七番、六九一番。

 われわれは、ときとして、自分がどんなに強く浄化され、どのような方法で浄化されないかを、自ら選ぶことができる。しかしそのうちに、品性の純金は、ただ強度のたび重なる精錬によってのみ得られるものだということを、はっきり悟るに違いない。

 病気は、それが正しく理解され善用されるならば、心の純化に到達する。手っ取り早い方法である。

 イザヤ書四八の一〇、サムエル記下二四の一三・一六。』

 

 

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