人用の漢方薬が、

苦い粉薬のイメージがあるからか、
漢方薬って粉ですか?

とよく聞かれます。

 

確かに、有名な薬剤メーカーの、

人の病院でよく処方されるものは

粉薬が多いですが、最近は、

保険が効く漢方にも、

錠剤があります。

 

薬草を煎じてお茶のようにして

飲むように指示する本格的な

漢方院もありますが、

うちはそういうやり方は

していません。

 

動物に、どんな形で

漢方治療をするのが一番

やりやすいか、というのを

10年やってきて、

当初から錠剤の漢方薬を

使用しています。

中には、

この漢方薬を喜んで食べてくれる子も、

けっこういます。

特に「補剤」と呼ばれる、

不足している「気」や「血」を補ったり、

弱っている腎、肝、脾などの働きを

補うための漢方薬は、

喜んで食べてくれる子が多いです。

お薬を増やしたい時に、
「少しお薬を増やしたいんですが、

大丈夫ですか?」
と、ご家族に聞くと、
「このお薬は喜んで食べるので、大丈夫です!」
とおっしゃるので、

体が求めてるんですかね~なんて、

話しています。

 

「チャガ」が含まれた漢方は、

そのまま錠剤で飲むと苦いですが、

つぶしてシロップ剤にすると、

黒蜜みたいになって、おいしいです。

 

漢方薬は、犬・猫だけでなく、

うさぎ、鳥、ハムスター、

ハリネズミ、フェレットなど、

いろいろな動物に適用可能で、

使える現代医学のお薬が限られている動物で、

あらゆる病気に対応できるものとして、

有用性が高いと感じています。