こんにちは。ともちんです。

 

人間も、鼻づまりは呼吸が

苦しいものですが、愛犬や愛猫の鼻が

詰まっていると、余計苦しそうで

心配になります。

 

今回紹介するのは、ずっと前から、

何年も鼻炎を患っていた

わんちゃんです。

 


鼻炎は、その鼻水の状態によって、

治療の方向性が異なります。

 

基本的な邪気は「湿」ですが、

その「湿」が、ねばねばしているのか

さらさらしているのか、

冷えているのか熱いのか、

などによって、処方する漢方も

違ってきます。

 

この子の場合は、黄色っぽく

ねばねばした鼻水だったので、

「熱」の性質がある「湿」と判断し、

熱を冷ます漢方を処方しました。

 

おうちで飲ませていただいたのですが、

効くのは効くけども、

苦くて飲むのをいやがるというので、

漢方の内容を変更し、

おいしくて飲みやすい味の漢方にしました。

 

この新たに処方した漢方は、

熱を冷ます作用は弱いのですが、

湿を取る作用があるのです。

 

調子はよいようです。

中医学には、「異病同治」という言葉があり、

違う病気でも、

同じお薬が合うことがよくあります。

今回、2番目に処方した漢方は、
よく、胃腸炎の時に処方します。

体全体の状態が「湿」の状態であれば、

胃腸炎にも、鼻炎にも、同じ漢方が

効果的だったという、お話でした。