譲り受けた古い裁縫道具です。
握り鋏。銘 堺業平。今は包丁のみの扱いらしき堺の刃物屋さんのものですね。
錆が全体に飛んでいるが、それよりも問題なのは刃先の合わせが狂っていて、刃先で糸が切れないこと。このままではただのゴミです。
庄三郎の古いもの。
刃こぼれがあります。
この状態でも、今使っているクロバーのちょっと良いやつより切れるという。きれいに研ぎ上がったら何の抵抗感もなくサクッと切れるんでしょう。
和裁用へら。
印つけに使う道具です。どこででも、簡単に安く買えます。
象牙でなければ。
永年の使用ですっかりちびて丸くなっています。
削って使えるようにしてもらいます。
白いのは私がずっと使っていたやつです。まだまだ使えます。
これ、牛骨なんですよ。
骨へらももう国産は無くなりました。在庫もない。
買えなくなりましたね。。
象牙は定量輸入されていて、今も象牙のへらは新品が買えます。高いけど。諭吉さんが複数必要。ちっこいへらに。。
プラなら安いしいくらでも買えるし、それなのに象牙のへらを復活させる理由。。
もったいないから。象牙は布を痛めない良い材料なのです。
修理に出そうと決めて、次の問題はどこに頼むか、です。
1番簡単なのは庄三郎の裁ち鋏です。メーカーの株式会社 庄三郎 さんに送ります。
握り鋏は迷いました。
メーカーはもう扱わないので研ぎ屋さんに頼まなければ。
鋏は研げますが、半端ならところに頼んではいけません。ちゃんとした専門業者さんにお願いするのがよいのです。
刃物を扱う専門職の方さたくさんいるので、刃物研ぎの専門業者さんは案外多い。調理師さんは包丁を研ぎに出すし、理容美容師さんや裁縫師も鋏を研ぎに出します。
ネットで調べて、洋裁関係の仕事を多くやっている研ぎ屋さんに頼みます。
へらは、ネットで調べた象牙加工販売の専門店。新品のへらも扱いがあるところ。
電話で問い合わせたら引き受けてくれました。
レターパックや封筒に入れて郵送します。
代金は振り込みや振替や。
一カ月以内くらいでみんな綺麗になって戻ってくるでしょう。たのしみだな。
便利な世の中です。