先日、近所なので翌日仕事だっていうのに定山渓鉄道の廃線跡を調査してきました。
 
 あっさり終わるかと思ったんですが、案外時間がかかりまして・・・
 廃線巡りは計画的にやったほうがいいかもって思いました。


 知らない人のために、定山渓鉄道線について一応書いておくと、かつて存在した東札幌駅から温泉で有名な定山渓にあった定山渓駅を結んでいた鉄道路線です。1957年以降は東急の傘下になりましたが、利用者の減少や道路問題などで存廃が取り沙汰されるようになり、南北線建設のための用地を札幌市がカツアゲ・・・もとい買収すると申し出て、それを定山渓鉄道側が呑んだため、比較的都市部を走っているにもかかわらず、1969年に廃止された鉄道路線です。

 恐らく道民の鉄道趣味者のほとんどは名前だけは知っているんじゃないでしょうか。
 たぶん普通の市民も知っていますよ。「じょうてつ」という会社は残っていますし。

 それでは、その痕跡を辿ってみましょう。


1.苗穂・白石-東札幌

 この区間は正確には定山渓鉄道線ではありません。ここは千歳線の旧線の一部で、定山渓鉄道は東札幌駅から分岐していました。ただし開業当初は白石起点だったようです。

 現在、白石方面の分岐は現在、一部が駐車場になっています。




 苗穂側分岐地点。




 ここらへんは冬場は分かりにくいですね。
 国道12号線のところはバラストも残っているらしいんですが、この季節だとちょっとわかりませんでした。雪が解けたら再訪したいところです。
 ちなみに苗穂側はわりと撮影がしやすい場所で、普段あまり車両を撮りにいったりしない私ですが、この日は珍しく撮ってきました。




 大本命、711系は・・・




 orz・・・
 実はこのときツイッターがトラブル発生してまして、色々対処しようとしていたら見事こんな結果になっちゃいましたorz


 気を取り直して南下。



 東札幌駅は現在、イーアス札幌という商業施設が建っています。
 以前は広大な更地だったようですが、近年は再開発が進み、あまり駅があったという雰囲気は感じられません。しかし、イーアス札幌の中には、かつてここに東札幌駅があったことを示すモニュメントが残されていました。
 とは言っても、冬の間は雪に埋もれているので、やはり春先以降の訪問が好ましいかと思いますね。

 


 東札幌から先、こちらは千歳線(旧線)の跡地です。
 千歳線(旧線)は現在、ほぼ全線がサイクリングロードとして整備されており、辿るのは比較的容易です。一方、定山渓鉄道の廃線跡はほぼ道路と建物に転用されていました。
 衛星写真で見れば分かりやすいですが、実際現地に赴くとどこを走っていたのやら・・・って状態です。
 廃線跡も、廃止後半世紀ほどが経つと痕跡も大半が失われてしまうってことを実感しましたね。