この前の3連休で、岐阜県の木曽川の河川敷にある木曽川滑空場で行われた大阪大学体育会航空部の合宿に教官として参加してきました。

初日の夜、後輩のOB教官がBBQを企画してくれました。

この後輩もなかなかあつい男で、学生に「お礼はいいから学生の抱負を聞きたい」と言って、学生全員に抱負を言ってもらいました。

その中で私がすばらしいなと思ったのは、2回生の中で3人がウインチマンになると宣言していたことです(他の人たちの抱負もそれぞれすばらしかったです)。

しかも、その理由が「ウインチマンになってみんなに貢献したい」と言うのです。

学生のグライダーはウインチ曳航と言って、ロープを高速で巻き取るウインチを使ってグライダーを引っ張り上げて飛ばします。
このウインチの操作をするのがウインチマンなのですが、ウインチマンになるためには養成を受けて認定をとる必要があります。

最近、自分のことしか考えない人が増えたのか、自分のフライトばかり専念して、ウインチマンのなり手がいないという話を聞いていたのですが、「ウインチマンになって貢献したい」という抱負を聞いてうれしくなりました。

グライダーは一人で飛ぶことができず、クラブのメンバーや教官の協力、組織のサポートや地元の理解などが必要です。

私は、航空部でたくさんのことを学びましたが、この「貢献」もそのひとつです。

貢献のすばらしいところは、人のためにやったことが巡り巡って自分に返ってくるところです。

私も、ウインチマンでしたがウインチマンになったことで、グライダーの技量が上達したし、何よりウインチを土手から落とすという貴重な経験をすることができました。

ウインチは4トン車のトラックの台車に乗せてあるのですが、この台車のブレーキが故障していて、土手上でバックしたときにブレーキが効かず土手を転がり落ちたのです。

これを3台のトラックで引き上げようとしたときに2次災害が起こりました。
引き上げようとした別のウインチの台車のクラッチ板が焼け、その修理に1週間以上かかるという大惨事になりました。

ウインチが台車の上に乗っているのでクラッチ板の交換作業がやりにくく、朝から作業して夜になってもまったく進捗しないという日が何日か続き、私も相当まいりました。
すると、その話を聞きつけ、テスト期間中にも関わらず多くのウインチマンが手伝いに来てくれたのです。

私はこの経験によって、「どうやったら他人が協力してくれるのか?」の秘訣を学ぶことができました。

私はたくさんのことを学んだ航空部へお礼の意味を込めて、毎年十数万円の寄付と、年間数日のフライトを手伝っています。

しかし、これによって与えられているのは自分だなと感じています。

私は、自分が学んできたことを次の世代に伝える機会を得られていることにとても感謝しています。

航空部員がこの貢献の氣持ちを持ち、人に貢献することが楽しくなってくるようになると、航空部は発展し、巡り巡ってその人の成長や幸せにつながります。

そして、そんな後輩が日本の将来に貢献してくれることを願っています。

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いかがだったでしょうか。


何かの気づきになれば幸いです。


昨日の夜10時ころ家に帰ったら、家内と息子は寝ていたのですが、娘が起きてきて「おとうさん、おかえり」と言ってくれました。

私もうれしくなり、話を聞いていると娘が足の指のツメをさして「すーちゃん、いたかったの」と言っていました。

見ると、足の指のツメがが割れていたのですが、どこかで聞いたセリフだなと思っていると、おとといグライダーの合宿から帰ったときに言ってた「おとーさん、すーちゃんいたかったの」は、「いたかったの」の聞き間違いだったようです。


そんな話はさておき、私がウインチを落としたことで学んだ「どうすれば他人が協力してくれるか?」について明日お話します。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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