今日で最終フライトです。

この4日間の集大成となるよう気合を入れてフライトに臨みました。


前日の暖かい空気が上空に残って低い高度で逆転層になっていたため、離陸時間を遅らせ、昼食を済ませてから13時37分の離陸です。
離陸後は、東140kmにあるカララレーヌを目指します。


気温の上昇に伴いトップ(対流の上限)も上がってきてこの日のトップは2000mまで上昇しました。ただ、今までと違うのは、雲がまったくなくブルーであることです。
雲は上昇気流を見つけるための有効な情報源です。雲の下を飛べばかなりの確率で上昇気流にあたるので上昇気流を探す時間を削減でき、平均速度を上げることができます。

雲のない日は地形で上昇気流の発生しそうなところを飛びながら気流の変化に意識を集中して感じるようにします。


途中2ヶ所広いブッシュ地帯を越えるところがあります。ブッシュの中で低くなってブッシュの中に着陸するとグライダーを壊すため、ブッシュの手前で十分に高度をとってからブッシュを越えるようにします。

また、1ヶ所川とそのまわりの果樹園を越えるところも地形的に上昇気流が発生しにくいエリアなので、これも十分な高度をとってから越えるようにします。

ただ上昇気流で上がってトップまで上昇したらグライドしてを繰り返すだけでなく、地形に対応した戦略が必要になります。


グライダーの操作は、上昇気流を見つけて旋回に入るとき、ラダーが足りずに内すべりしていることに注意しながら飛びます。通常グライダーはバンクをエルロン、すべりをラダーで修正するため、どちらかというとエルロンが先行するのですが、このNimbus4DMは翌長が通常のグライダーの2倍近く長く、ラダーに比べエルロンの利きが強すぎるため旋回の初動でラダーをいっぱいまで使わなければなりません。Yさんからは、「癖やからと言って何度も失敗してたらあかんで」と厳しく指摘されていました。


これも結局は現状で満足する自分と理想を追求する自分との闘いです。「自分に対してどれだけ厳しくできるか?」これはここ最近の私のテーマです。マラソン、トライアスロンなどは健康のためではなく、自分の精神力を鍛えるためにやっています。一つひとつの旋回をかみしめながら自分に厳しくやっていきます。


空飛ぶ企業再生士松田淳の企業再生ブログ-1
これは、最終日旋回中の写真ですが、このころにはすっかり世界最先端のグライダーNimbus4DMを乗りこなし楽しみながら飛んでいます。


カララレーヌをクリアしたあとは、ワイケリーの南東60kmのロクストンのテレビタワー、ワイケリーの南東40kmのワンカーのサイロをクリアしゴール。総飛行距離約400km4時間54分のフライトでした。


今回のオーストラリア武者修行は、3年内に行う1000kmフライトのトレーニングでしたが、今回習得したソアリングの技術と世界最先端のグライダーNimbus4DMを使い、ワイケリーに1ヶ月に数日現れる1000km可能な日にフライトすれば実現可能だという確信を得ることができました。


最終日の平均時速は約80km/hですが、積雲が出るようなコンディションでトップが3000mに上がれば使う上昇気流の数も減らせ、上昇気流を探す時間も減らせるので、平均速度100km/h以上は可能です。

あとは、10時間フライトする体力作りと、1ヶ月オーストラリアへ滞在できる環境を作ることがポイントです。

帰国後早速その準備を始めようと思います。


空飛ぶ企業再生士松田淳の企業再生ブログ-2 4日間トータル19時間38分飛んだNimbus4DMと



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