グライダーの楽しみ方、それは、ソアリングです。


ソアリングとは、上昇気流の中で旋回して高度を獲得し、獲得した高度を距離に変えて、さらに遠くの上昇気流を見つけて高度を獲得することを繰り返しながら、長距離をフライトします。


高性能のグライダーは、高度1m下がる間に40m飛べます。

上昇気流で高度を1000m獲得したら、40km飛べるので、その間で上昇気流を探します。


私の今までの最大距離は500kmで、エンジンのないグライダーで東京→大阪くらいの距離を飛びました。


日本記録では1803kmというのがあります。

北海道の北端稚内市から九州の南端鹿児島市までの直線距離が約1800kmです。

グライダーは夜は飛べないので、日の出から日没までの時間で、エンジンのないグライダーが日本列島を縦断するのですからすごいと思いませんか?


この記録が作られたのは、南米のアルゼンチンです。

アンデス山脈に直角に吹き付ける風が、山脈の風下で波打ち、その波の上昇するところを利用します。

気象用語では、ウェーブと呼ばれる上昇気流で、直線で飛びながら高度を獲得できます。この上昇気流を速度に変えながら飛ぶことで長時間高速飛行が可能になります。


さらに、グライダーの日本高度記録は11,359mです。

高度1万mというと、ジェット機が巡航している高度です。

エンジンのないグライダーがジェット機と変わらない高度まで上昇できるのも、このウェーブのおかげです。


ウェーブの他にグライダーが利用するのが熱上昇風で、一般的にサーマルと呼ばれるものです。

私が、500km飛んだのは、オーストラリアですが、このときもサーマルを利用しました。


オーストラリアのように乾燥した大陸だと地面が暖まりやすく、サーマルが発生してグライダーにとってよい条件になります。

日本でも関東平野のように広い平野では、サーマルが発生します。


それでは、私が学生時代練習した岐阜県の木曽川滑空場はどうでしょうか?


空飛ぶ企業再生士松田淳の企業再生ブログ-kisoriver

この二本の川にはさまれたところにあるのが、木曽川滑空場です。


通常、川や沼地は暖まりにくく、サーマルは発生しにくいためグライダーのソアリングには不向きです。

逆に、気流が安定していて、基礎練習には向いているので、“基礎”川滑空場と揶揄されることもあります。


このようなソアリングに不向きな滑空場だったのですが、それを逆手にとって練習しました。


どのようにして、この不利な条件を克服したのか?

それについては、明日お話します。


最後までお読みいただきありがとうございます。
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