右ひざの痛みを抱えながら、30kmを通過。残り時間は2時間。
計画通り時速6km/hできていることが確認でき、このままのペースを保てば制限時間内にゴールできます。
このまま完走できたのか?
その前に、どのようにして、マラソンをはじめて半年でフルマラソンを走れたか?
具体的には、どのようにして、フルマラソンを走る練習の時間を捻出したか?
について、お話します。
実は、ここでも企業再生のワザを使っていました。
それは、動作経済4原則と言う生産性向上の方法で、工程の「数・同・距・楽」です。
「数」とは、「工程の数を減らせないか?」であり、泥棒が引き出しを下から開ける動作がまさにこれです。同じ引き出しを開けて中味を出すという作業でも、5段の引き出しの場合、上から開けると一番上を開けてまた閉めて2段目を開けてという作業をくり返していき、5段目を開けるまで9工程を行わなければなりません。
これを下から開けると5工程で済みます。
次に、「同」とは、「同時にできる動作はないか?」ということであり、ピアノを両手で弾く動作がこれです。
「距」は、「移動距離を短くできないか?」ということで、中華テーブルを使って遠くのものを移動せずに取るという動作がこれです。移動という動作は何の付加価値も生まない作業であり、極力少なくできないか考えます。
社員が忙しく動いている工場を見ると活気があっていい工場だと思うかもしれませんが、これはまったく逆で、静かで社員の動きが少なくても製品が仕上がっていく工場がいい工場です。
最後に「楽」であるが、「同じ作業でも楽にできないか?」です。これは、コロコンやシューターといった道具を使うことです。
私も、マラソンのトレーニングに「数・同・距・楽」を使いました。
具体的には、下の写真のようなランニングマシーンを購入しました。
まず「数」ですが、ランニングマシーンを使うことで、
1.ランニングウェアに着替える
2.外に出る
という工程を減らしました。
次に「同」ですが、下の写真のようにランニングマシーンの前にプロジェクタのスクリーンがあり、走りながら撮りためた番組を見ます。
私は、基本的にテレビを見ないのですが、
・ガイアの夜明け
・カンブリア宮殿
・プロフェッショナル仕事の流儀
・経済羅針盤
をCMは飛ばし、早送りで見ることで、通常の半分の時間で見ています。
さらに「距」ですが、写真をよく見ていただくと分かりますが、ランニングマシーンのバーにペットボトルを入れるカップフォルダをつけ、リモコンを入れるかごをつけています。
これによって、走っている途中で必要な作業を移動せずに行うことが出来ます。
最後に「楽」ですが、このランニングマシーンを使うことで雨の日も走れます。
このような工夫をして、限られた時間を有効に使いフルマラソンに挑みました。
1週間にわたってフルマラソンに生かした企業再生のワザを書いてきましたが、いよいよ明日フルマラソンの結果を書きます。
制限時間内にゴールできたのか?
乞うご期待!
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