仕事も人生も、ジェットエンジンみたいなもの。
私の兄は小さい頃から飛行機が大の苦手。
飛行機に乗るのが嫌で、田舎の鹿児島に帰るのを躊躇していたほどです。
そんな兄の口癖は「あんな重たい鉄の塊が飛ぶなんて信じられん…。」
大の飛行機好きの私とは大違いです。
さて、では一体なぜ飛行機が飛ぶのでしょうか？
実は、この飛行機が飛ぶ仕組みとビジネスにおけるKFS（成功要因）には本質的な共通点があるのです。
ではまずは、飛行機が飛ぶ仕組みについて考えていきましょう。
ものすごく簡単に説明すると、空気を前方から吸って、後方に向かって力の限りはき出しいているわけです。
この図の右側の扇風機のようなものがジェットエンジンの前方部で、このファンが高回転で、空気を吸い込んでいるのです。
もう少し丁寧に説明しましょう。
※とはいっても、ものすごく簡略化しております。
①上図のように前方、先ほどのファンで空気を取り込む。
②空気はエンジン内部を進むにつれ押しつぶされていきます。
③そこに燃料が混ぜ入れられると、すごい勢いで燃え上がる！
④後方にものすごい勢いでガスをはき出すのです。
ヤカンを熱していると、そのうちフタが動き出しますね。
あれは蒸気の力によるものですが、あのようなイメージです。
この爆発による力が飛行機を前に押し出す力となり、そこに飛行機の翼の独特の形状があってはじめて飛ぶ事が可能になるのです。
つまり、あの重たい鉄の塊である飛行機は、ジェットエンジンが周りの空気の力を借りて、周りの空気をドンドン巻き込んでいき、それをテコにして何倍もの力にして飛び続けているのです。
まさに飛行機が飛ぶ姿は、私たちの人生そのもののような気がします。
あれだけのものが飛ぶのは、それ単体の力では難しく、身の回りにあるもの〈存在〉を巻き込んでいくというところに活路を見出したのです。
私は、以前は飲食店のコンサルティングが専門だったのですが、
店舗が売上目標を達成するためには色々な要素が当然あります。
しかし、本質的には
①社長が店長を巻き込む
②店長がスタッフを巻き込む
③スタッフがお客様を巻き込む
④お客様が地域を、他のお客様を巻き込む
その輪によって、とんでもない目標でも達成することができます。ちなみにこの写真は、博多のある飲食店でゴールを追い込んでいた最期の最期の売上カウントダウン時に貼っていた紙です。この一枚ペラに、お店中が巻き込まれていました。
セミナーにおいても徹頭徹尾、いかにして周りの人々を“巻き込めるかどうか”です。
セミナー集客において、どのように見込み客を、協力者を巻き込むのか？
セミナーをやる時、どのようにゲストを巻き込むのか？
セミナーが終わったら、どのようにゲストを巻き込み続けるのか？
巻き込み、巻き込まれて共に成長していくのです。
さて、ジェットエンジンの仕組み、そしてビジネスとの共通性はいかがでしたでしょうか？
僕自身、セミナー講師をやるうえで、あるいはボランティアスタッフの方にセミナー運営を助けてもらう際に、セミナー集客をする時、いかに自分の力だけでなく、巻き込んでシナジーを生み出すか？
ということを考えてやってきましたし、実際にこの質問をすると、ほんとうにパフォーマンスが変わります。
ぜひぜひ、このジェットエンジンの仕組み、飛行機が飛んでいる原理を意識されてみて下さい。