先日の忘年会、実はそこに初対面の相手が居た。
九州支店の立ち上げで暫く京都を留守にしていた営業部長だ。
社長、専務、部長、室長、主任は前職からの同僚だった。
部長は年明けからは京都に頻繁に滞在するようになっていた。
聞けば九州支店は優秀な右腕が居るので、部長がいなくても稼働が回るようになってきたという。
その頃俺たちは1つのキャリア商材だけではなく他のキャリア商材も扱うようになっていた。
人数も増え、俺にも後輩が出来ていた。
以前主任が俺にしてくれたように、俺が新人のOJT、指導をするようになっていた。
そんなある日の稼働終わり、専務に呼ばれた。
来月から正社員として働けや。
そう、実はまだ正式には社員になっていなかったのだ。
突然の辞令にびっくりしたが、もはや大学も籍を置いてるだけで全く通っていなかったのですんなり受け入れる事ができた。
そして正式に大学にも退学届を提出し、ようやく受理された。
20歳、人生初のサラリーマン。
前途多難か前途洋洋か、どう転んでも受け入れる心持ちはあった。
この世界で登れるとこまで登ってやる。
今まで以上に仕事に火が付いた瞬間だった。
続く。