◆ 立ち読み(1)「師弟となった教授と社長」
お待たせしました!
『起業ってこうなんだ!どっとこむ』、いよいよ「立ち読み」の開始です。
どうぞお楽しみくださいませ。
◎ 立ち読み(1)「師弟となった教授と社長」
米倉 藤田君は以前、一橋大学のMBAプログラムでの
「経営哲学」の授業に講義に来てくれました。あの
ときの話は元気が出たな。
藤田君は学生たちをどう思いました?
藤田 そうですね。いかにも学生、という感じはしまし
たよね。
米倉 学生がネガティブな考えをいっぱいぶつけましたね。
「ネット業界が成長分野だと言っても、競争が激し
くなってたいへんだから」とか、「経営資源が足
りない」とか、「売上1,000億円は無理」だとか。
藤田 「たいへんだから」という前提で、
できないと決めつけているんです。
米倉 そう。競争も激しいし、新規参入する余地はない、
なんて学生が言う。そんな彼らに藤田君は言った。
「こっちに来てみろよ。そんな川の向こうにいな
いで、こっち側に来たら?こっちの川岸はまだ
すかすかなんだよ」
と。この言葉にはリアリティがあるよね。
この本もリアルに起業や経営がわかるものにした
いと思う。だからこそ、弟子筋の藤田君に登場
してもらったわけだ。
藤田 光栄です。先生と初めてお会いしたのは、
たしか2000年でした。サイバーエージェント
が上場した直後くらいだったと思います。
弱っていた覚えがあるから……。
米倉 あのころはすでに弱っていたの?
上場後にネットバブルが崩壊したからなぁ。
20代で起業して、しかもネットという
新しい分野で新しいことをやっている青年という
ことで、いつつぶれるのかなと思って見守ってい
ました(笑)。
藤田 ハハハ。当時は、本当につぶれそうだったんです。
米倉 たしかに、危ない時期だったよね。よくこうやって
立ち直ったね。
米倉 ビジネスはシミュレーションの世界じゃないからね。
いつも真剣勝負で本試合に臨んでいる藤田君を見て、
勝手に僕は弟子筋と呼んでいるんです。
藤田 僕の上に兄弟子もいるんじゃないですか?
米倉 藤巻幸夫や熊谷正寿が自分で一番弟子だと言っている
から、藤田君は弟弟子だ(笑)。
藤田 ありがとうございます。
米倉 一時は、楽天の三木谷浩史も弟子筋だったんだけど、
最近は弟子だという謙虚さがないから、あいつは
入れない(笑)。
藤田 大学の後輩でもあるじゃないですか。
米倉 そうだね。すごい企業家だと思うが、
最近、戦略の手順やパブリック・リレーションに
粗さがある気がするな。大きなことをするには、
やはりイメージ戦略も重要だね。
藤田 三木谷さんのイメージはいいと思いますよ。
ちょっとブラックな『サイゾー』という雑誌が
ありますが、最新号にこんな記事があったんですよ。
IT社長を何人か挙げていて、「結婚したいなら
だれ?」と女性たちにアンケートをとる。
米倉 じゃあ、藤田君がダントツで一位なんじゃない?
藤田 違うんですよ。きん差ではありましたが、三木谷
さんが一位なんです。
米倉 本当?
藤田 独身で僕のほうが若いのに、
三木谷さんが一位だというのでけっこう
ショックでしたね(笑)。
米倉 でも、藤田君はバツ一だからな。
ほかにどんなIT社長が候補になっているの?
藤田 あとは孫正義さんと堀江貴文さんで、四人しかい
ないんです。この四人の中からだったら、
僕じゃないですか(笑)。
米倉 ハハハ。いずれにせよ、
藤田君はいまや断然買い手市場だからな。
……許せないね(笑)。
藤田 嫉妬ですか(笑)。
米倉 いや、嫉妬などという劣情にはかられず、
本題に入ろう。
(『起業ってこうなんだ!どっとこむ』Ⅰ の1 より)
こんなふうに始まった本書の対談。
はてさて、どこへ向かうのやら。
続きは、本書でお確かめください!
(明日も「立ち読み」は続きます)
◎本書をご購入される方はこちらへ ↓
(セブンアンドワイ)
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0166982
(アマゾンドットコム)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757121687/qid=1137376822/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/250-4057580-6593853