‡羅針盤‡


渡り鳥が飛び立つ様に
風に身を委ねて旅をする

羅針盤は何の意味も無い
本能の赴くままに向かう

呼び声がする気がして
振り向いて見た道のり

ついさっきの出来事は
もう既に過去になって

僕の思考も考えた先から
過去になって流れていく

持って行きたいモノが多すぎて

背負うだけじゃ足りなくて
両手も塞がっているのに
手放す勇気が僕には無くて

良いことも
悪いことも

全部全部

僕ひとりで背負うには
重すぎるのに

一度座れば
もうひとりでは
立ち上がれない

そう分かっていても
全てを背負って
旅を続ける

答えのない
答えを探し


渡り鳥が飛び立つ、その先へ
流れに身を任せ僕は旅をする

風という羅針盤が示す方角へ


by.星