先日、大学時代のクラブの先輩にお会いした折に、ご自身はある団体の役員をなさっておられると承知しているが、「いつ引退しようかと迷っている」と伺った。

それ以外にも自分のことを占って欲しいと、ご生年月日を教えてくださり、その場で散会となった。

帰り際にササっと占ってあげても良かったのであるが、まだコロナが広がっていて長居が懸念された時期だったため、それ以上はお話しできなかった。

古希をわずかに超えておられる年齢だったろうか。

いつも若々しく溌剌とされ、朗らかで、内面は少し短気であるように窺えるが、声にまろやかさがあり、とてもそんな年齢には見えない方である。

その後、私事で多忙のため、ずるずるとお約束を果たせず、恥ずかしながら今日に至っている。

 

引退は、西の兌宮が司る。

人は兌宮に入ると、一爻不足すると言われ、気力体力が通常の約三分の一減退する。

よって、ご自身の本命星が年盤で兌宮に入る年に引退なさるのが、最も良い時期であるというのが気学での考え方である。

先の小泉純一郎首相は、その姉が気学を学んでおられると聞き及んでいるが、ちょうど兌宮に入った年に首相をお辞めになった。

姉の助言があったと推察する。

 

兌宮に入る年は、年齢で言うと、65歳、74歳、83歳など、年齢の数字を横に足して、2になる年(6+5=11その11をまた横に足して1+1=2)だが、その年に引退なさるのが一番良い。満年齢を迎える年であっても、迎えてからでも良い。

 

先天盤を使えば、後天巽宮で、年齢を横に足して8になる年ということになるが、足して8になる年は運気が最も好調であり、何かを成し遂げて引退するという形になりやすい。成し遂げたことで次も期待されるから、そこで辞めれば、とても惜しまれて辞めることになるし、ご自身でも自分はまだやれるのではないかと考える。

よって、前者の兌宮で引退なさることをお勧めしたい。

 

私事の諸々が片付けば、すぐに先輩にはお返事を出したいと考えております。