(前のブログに書ききれなかった続きです)


また、ご自分の生まれ歳の九星と、生まれ月の九星の組合せから割り出される九星のみを唯一の吉星として、その回座方位しかとらないという流派もあるようです。

つまり、例えば、生まれ歳:八白で、生まれ月:四緑の人の場合、その両方に共通した祐気(吉星のこと)は九紫火星です(木⇒火⇒土)。

その九紫火星の回座した月盤の方位しかとらないという流派もあるようですね。


しかし、その場合でも月盤の九紫の方位を全て吉方位として、つまり年盤の星の位置を全て無視して、方位をとられるのは非情に危険です。

その方法は、年月揃い(年盤と月盤が同じ配置)の場合は、特に有効であることは認めます。

でも九紫が回座しているからといって、例えば年盤の三碧の方位(来年でいえば南)の方位をとってしまった場合、生まれ年の八白と三碧は剋す関係ですので、三碧の剋気である詐欺に遭ったり、悪い噂が立ったり、暴走族に絡まれたり…することになります(そういう可能性があります)。


そんなことを言っていたら、吉方位がなかなかとれない!とおっしゃるでしょうか?

年によっては、まったく方位がとれない年もあるのです。


だからこそ、そんなに少ないからこそ、一生に何度も経験できない貴重な機会なのです。

だから、その稀な機会を確実にとれることに、とても意味があると考えています。



フジトは自分で様々な寝床の移動をして確かめてみましたが、生まれ月を全く考慮せず、生まれ歳の九星を中心に方位とりを行なっても、すごく効果が得られました。

上の例では、八白生まれとして、八白の祐気の(月命の四緑とは剋気の)六白や七赤、二黒等の回座した方位をとっても、それなりの効果が得られることを、自分の本命星で体験しています。


同様の方法で全ての星の来年の吉方位を述べておきましょう。この方位も年盤から読み取れる単純な見方ですので、月盤の動きによって、方位としてとれない月があること、及び、月によって示した方位以上に増えないことを、念のため申し添えておきます。


来年の吉方位です。

一白水星:北・南・東南

二黒土星:東・東南・北西

三碧木星:西・北西

四緑木星:西・北西

五黄土星:東・東南・北西

六白金星:東南

七赤金星:東・西

八白土星:東・東南・北西

九紫火星:北・南


なお、転居については、吉方位でも避けるべき方位を師匠から習っていますが、口伝ですので、その点だけは差し控えさせていただきます。

この方法は田中胎東先生から伝承されている、フジトが師匠から習った方位の考え方です。


気学は、最近になって、急速に様々な形で伝播していきましたが、その中で誤った解釈がなされたり、弟子を方位の実験に使って我流の理論を構築したり、と酷いことも行なわれているようです。

しかし、実体験は強いです。自分で体験したことだからこそ、自信をもって、こうして公にさせていただきました。

それに気付かせていただいたある読者の方に、この場をお借りして感謝の意を表わしたいと思います。ありがとうございました。