本日二回目の投稿~☆
このたび、隣市の愛知県安城市では大規模なお祭りが開催されていました
「ごんぎつね」で知られる童話作家、新美南吉の生誕100年を記念した催しです
安城市は、新美南吉が安城高等女学校(現・安城高校)に赴任し、亡くなるまでを過ごした新美南吉にとっては弟二の故郷とも言える市です。
七夕祭りもとも重なり、市全体がとても活気づいて、賑わっていました
そんな記念行事のひとつに、新美南吉絵本大賞が創設されました。南吉の描いた童話に絵をつけ、大賞に選ばれた作品は賞金とともに絵本化されて、その年に産まれた赤ちゃんたちにプレゼントされるというものです!
似顔絵サークルの先生が紹介してくださり、「やってみようかな・・・」とこっそり応募しました
「みちこさん」「かんざし」「でんでんむし」・・等々10作品の中から1点選んで作成です。場面割は規定内の中だったら自由。原画をカラーコピーして提出ということでした
わたしは、読んでいてとてもかわいらしくほほえましい気持ちになれた「こぞうさんのおきょう」を選択。
自分なりに描いてみた原本。思い切って、余白を目立たせました
「簡易製本はホッチキスでとめていただくだけでいいですよ☆」とのことで、本当にホッチキスでとめただけの作品
新美南吉と名を連ねることができとてもうれしい瞬間でした!!
万が一にも、大賞受賞できたら~お金と~名誉を同時に得られるなんて妄想も必要なんです
でもやっぱり受賞は逃し、月日がたった3月・・・・・安城市からお手紙が届きました。
今回、賞には漏れたが、一次審査は通過していたこと。記念行事の一環で、一次審査通過作品を展示したいので賛同いただけないか、という内容のお手紙でした
応募数は、全部で1412点内、子どもの部が728点で一次審査通過作品が53点、一般の部が684点でそのうち一次審査通過作品が90点ということでした
684分の90に入っていたことが素直にうれしかったです。
先日、時間を見つけて作品展示を見てきました~
壁には、安城市の小学校(中学校もだったかなぁ・・・><)の子どもたちが描いた絵がびっしり展示されていました
きちんと製本された作品もありました。写真用の用紙を使った作品や、まるで音楽を絵にしたようなイラストの作品・・・・・・なんか、圧倒されて動けなくなってしばし見とれてしまいました。
作品上部にみえるのは、絵本大賞に寄せる思い、動機、作品を選んだ理由や苦労工夫した点が記された応募者からのメッセージです。
これ、ゆっくり読みたかった
この色使い、生後間もない赤ちゃんたちが認識しやすい色ではないですか
はっきりした明るい色で少ない色数でまとめられています
わかやま けん氏の「しろくまちゃんのほっとけーき」シリーズも奇抜な色使いで昔から読みつがれていますが、そのことをふと思い出しました
たくさんの応募作品を目の当たりにして圧倒されたのは、応募者さま方の新美南吉に寄せる思いがいっぱいつまっていたからなのかな。できあがったストーリーを自分なりに解釈して場面割をして、絵をつけていく作業は思いのほか大変でした。皆様の真剣さが伝わってくるのです。
そして、対象となる作品名を数点挙げましたが、でんでんむし・かえる・かんざし・こぞうさん・なたね・こうし・女の子・木・蝶々が主人公となっているんです。
うっかりふみつぶしてしまいそうで、うっかり見落としてしまいそうな、ちいさくてかよわいものたちに南吉は目をとめて、慈しんだんですね。
今、自分のつくった童話にこんなにもたくさんのすばらしい絵が寄せられて、天国からどう思っているのかな?
8月7日~8月18日(12日は休館)、安城市民ギャラリー1階C室で、ふたたび展示されます。
また足を運んで、気になった作品をじっくり鑑賞しにいく予定です。
展示室に、絵本たちに、やさしさをいっぱいいっぱい感じたひとときでした