先週の話ですが、某在京オケのチェリストである先輩に声を掛けて頂き、クローズドコンサートで演奏してきました。


内輪の気楽な会だよ〜


なんて言われましたがそもそもヴィオラとチェロのデュオって設定がマニアックで、箸休め的な小品以外は全てオリジナル作品。つまり、作曲家がヴィオラとチェロで演奏する事を想定して書いているものです。


先輩のアマチュア生徒さんが仲間を集めて主催する会だったので聴きやすい曲想のものを選んだら、必然的に古典派の作品が集まりました。モーツァルトの辺りの時代です。


考えの浅い私は

古典派ならそんなに難しくないだろー

なんて舐めた態度だったんですが、楽譜を渡されて青くなりました。


シュターミッツ作曲 ヴィオラとチェロのためのデュオ第一番より


高い‼️早い‼️難しい‼️ふりがな振りまくり💧


結局、難しいと知っていたベートーベンを始めとして全てが激ムズの本気で取り組まないと死亡フラグ立っちゃうヤツだと判明。



​当日のプログラム

このダンツィってのも何と6曲もデュオを作曲していて、1つも簡単なのが無い。


トークを入れつつ、集中力が途切れないようにコントロールしつつ…久しぶりのハードな本番でした。雰囲気は気楽だったけどね…


息子が目の前かぶりつきの席にいましたが、開始早々爆睡。もう慣れ切った音なんだろうか。


全て初めて人前で弾く曲で構成したので、なかなか勉強のしがいがありました。ヴィオラ奏者の知り合いも知らなかった曲があってネタ提供に貢献できた模様です。


そして最後、用意したアンコールまで終えたら


ヴィオラソロで何か弾いて〜


と振られ、有名な曲でいきなり弾ける曲…という事でバッハのプレリュードを演奏。(無伴奏チェロの最初のやつ)弾き終えて拍手が来るまでの沈黙の時間にため息が聞こえたのがとても嬉しかったです。

息をのんで聴き入っていると終えた時にため息が漏れる事があるんですよね。曲の素晴らしさに助けられ、お客さんの集中力も相当なもので良い本番でした。


普段オケを仕事にしているから、こうしたソリスティクな演奏を人前でする機会は貴重で、散々文句言ってましたが弾かせてもらえて幸せでした。



私は158センチなんですが、チェリストが180越えで息子が170。小人ですね💧