私が歌を歌う大それた理由。 | きえぇぇぇぇのブログ

きえぇぇぇぇのブログ

このブログでは
自分の好きな事、思った事を
何も気にせず書いていくつもりです。

お気に召された方は
ひとつ宜しくお願い致します!

今日は私がコピーバンドのボーカルを始めた理由を書こうと思います。

6年前に遡ります。

私は当時あるバンドのスタッフをしていました。
そのメンバー2人が練習の為に
東京事変の透明人間をコピーしたい
と言いだし
きえちゃんピアノ弾けるんだから
キーボードのパートお願い
と頼まれました。
でも私の技術では
とうてい間に合わなかったので(笑)
私よりずっとピアノが上手なSちゃんを紹介しました。

紹介まで終われば私は用無しなので
帰ろうとしたんです。
そしたらメンバーが呼び止めました。

「ちょっと待て。誰が歌うんだい。」

いやいや、私も知りませんよ。

「きえちゃんはどの楽器だい。」

何もできない…タンバリン?笑

「じゃあ歌いなさい。」

そんな無茶ぶりで歌うことに。

更に言うと、Sちゃんは変わっていて
中学校の時から
何故か私の歌声を気に入ってくれて

「きえちゃん歌ってー!
私ピアノ弾きたい!」

と言っては、
彼女が弾くピアノに合わせて
よく歌っていました。

気付けば4年間くらい
彼女のピアノと共に歌ってきました。

でも、今のコピーバンドに
彼女はいません。
彼女以外のピアノで歌うのは初めてで
少し寂しいけど
何だか巣立って大人になった気もする。


今日はそんなSちゃんとうん年ぶりにカラオケに行きました。
と言っても、彼女はカラオケで一切歌わないのです。
言わば私のワンマンショー。

きえちゃんの歌が聴きたーい!

と言って歌って欲しい曲を
彼女はガンガン入れる。
そして私はそれを2時間歌い続ける。

彼女は私の歌を聴いて
涙ぐんだり興奮したり大喝采したり
なんだか本当に私のライブを見に来たお客さんのようで

不思議な感覚だった。

長年私の歌を聴いてきた彼女は

声が出るようになったね
肺活量もやばい
かっこいい
やっぱり私きえちゃんの歌好きだわー

などとべた褒めしていったので
私しか歌ってないし、
お金は私が全部払うからと言った。

そしたら彼女は絶対自分も払うと言って聞かなかった。
そして彼女は最後にこう言い放った。

きえちゃんの歌にパワーもらった!


私は元々は歌が下手くそで
そもそも声質もボーカルより
コーラス向きの声だし
今でも普通に音外すし
自分の声の出し方見つけてないし
聞き苦しいくらいがなっちゃうし
ファルセットもビブラートも使えない

でも
上手じゃなくても
相性や好き嫌いがあるように
私の歌を聴いて喜んでくれる人が
目の前にいて
私は泣きたくてたまらなかった。
自分の歌に自信が無さすぎて
悩んでいたからこそ
彼女の言葉が救いになったんです。


そして気が付いた。
私がどうしてこんなにも
嫌々始めたボーカルを
自信がなくてたまらないボーカルを
続けられたのか

それは彼女が一緒にいたからなんだ。

私が歌う理由。
音楽が好きだから
東京事変が好きだから
バンドが好きだから
バンドメンバーが好きだから
椎名林檎さんの言葉を伝えたいから
表現していたいから
成長していたいから

大それた理由はたくさんある。
でも もっと大それた理由。

貴方を想って歌いたいから。

今まで無しだと思ってたけど
悪くないって思えました。

曲によって
友達を想って歌ったり
好きな人を想って歌ったり
学生を想って歌ったり
過去の人を恨んで歌ったり(笑)

そういうのも悪くないって
確信できました。

私の新たな目標は

次のライブに彼女を招待することです。

ありがとう、閃光少女さん。
がんばります。