大切な人を失った日は雨
大切な人を送り出した日は晴れ
天気予報はこの時ばかりは外れて
雲間から天使の梯子

もう、会う事は出来ないけれど
あなたを昨日の事のように思い出せる
もう、触れる事は出来ないけれど
優しい温もりに 胸の中満たされていく

大切な人を思い出す日は
少し切ない小春日和のようです。



Photo By:©Misyou Kiduki




©Misyou Kiduki






これは、ほぼ実体験です。
大切な人を失ってから数年後、書いたモノです。

大切な人を失った日は、台風の影響で強い雨が降っていました。
そして送り出した日は、天気予報では雨だったのに晴れて、
天使の梯子がキレイに出ていました。
なので今でも天使の梯子を見ると、
昨日の事のように鮮明に思い出します。

もうその日から20年近くが経ちました。
時間は哀しみを確実に思い出にしてくれましたが、
まだ少し切なくなります…。

今現在の不甲斐ない私を見て、
空の上から何を思っているのでしょうか?

「ねぇ、お父さん…。」