ふと 触れてみたモノが
温かで
フルえる…。
初めて ココが寒いことに
気がついた

瞬間、

ほっぺたに恐る恐る
当ててみた手のひらが
冷え切ってしまっている肌を
知らせた

瞬間、

突然 襲って来る冷気
戸惑い 夢から覚めた時のような
突然 凍え出すカラダ

一度 温もりを知ってしまったら

芯まで馴染んでしまっていたはずの
この寒さに
耐え切れそうもありません

カラダもココロも。




©Misyou Kiduki






彼女がふと触れてみた温かなモノは、
いったい何だったんでしょうか?

カラダもココロも、
何かしらの原因で冷え切っていた彼女は、
その状態が長すぎたために、
その感覚が当たり前になっていました。

温かなモノに触れたせいで、
馴染んでいた寒さに気が付いてしまいましたが、
彼女にとっては、良い事だったのだと思います。

慣れてはいけない、感覚ですからね…。